新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

6月1日 その2 内田常務理事は辞任していた

2018-06-01 17:53:43 | コラム
揺さぶられている日本大学:


誰に揺さぶれていたかはここに述べるまでもあるまいと思う。フェニックスに対する関東学連の処分が終わって、私はこれで漸く事の終わりの始まりかと思っていたら、先ほど内田前監督が常務理事を辞任していたと報じられた。これは日大の教職員組合の要求項目の一つだ。

しかしながら、内田前監督がフェニックスの監督を辞任すると5月22日に記者会見の席上で表明されて以来、一向に後任の監督は任命される気配がない。良く考えなくとも解ることだろうが、フェニックスが置かれた社会的とも言って良い立場を考えれば、監督を引き受けることは「火中の栗を拾う」よりも遙かに難しく危険を伴いそうな職になるだろうから。ではあっても、フェニックスの再建というか再出発の為には誰かが勇気を出して引き受けて貰わねばなるまいと考えていた。

マスコミは「内田前監督が常務理事の地位に止まれば、院政となっていくだろう。それでは・・・」などと予測して見せてくれていた。だが、実際には内田氏が辞表を提出していたのはあの記者会見の後間もなくだったようだ。だが、これで内田氏の院政の懸念はなくなったのだから、後任監督の任命が早まるかと思って眺めている。

私は日大の出身ではない部外者であるが、フェニックスの速やかな再出発を心から望んでいるし、期待もしている。それと日本大学そのものの立ち直りも期待したい。


サッカーW杯代表の23名が決まった

2018-06-01 08:20:53 | コラム
W杯サッカーの我が代表に何も期待しない:

昨5月31日にロシアで開催されるW杯サッカーの代表が発表された。偽らざるところを言えば「私はこの代表については全く何も期待しないこと」にした。何も期待していなければ、仮に一つでも勝てれば「良くやってくれたな」と感激も出来るし、「大したものだ、あの戦力で」賞賛することもあり得ると思っているから。正直なところ、それほど期待できないのが我が国のサッカーの現状だと思っている。

よく考えなくとも解ることで、欧州のいくつかのリーグに多くの我が国としては優れた連中が出ていている。だが、その中で何人が本当の意味でのレギュラーメンバーになっているかということだ。テレビ的な表現をすれば「先発出場」しているのかということ。彼らが編み出した奇々怪々なカタカナ語を使えば「ベンチスタート要員」ばかりではないか。もっと厳しいことをというか皮肉を言えば、Jリーグで優秀なプレーヤーであっても、欧州に行けば「ベンチスタート」ばかりというのがJリーグの水準を表しているのではないのか。(失礼)

今回の選手選択で西野監督は若い方の浅野、井手口、三竿の3名を外した。大方のマスコミ論調では平均年齢が代表史上最高であるとなっていた。これは世代交代が一向に進んでいなかったのでは当然の結果だろうと思うし、この辺りが我が国のサッカーの実力を現しているとも言えるのではないか。そこで、今回の選に漏れた在野の有名選手である中村(憲剛)、清武、杉本、大久保、小林(悠)等々から誰かを選んだとして、代表全体の強化になると思うか。西野監督の苦悩も解るような気もする。

私は未だにこれという人材は野球に獲られていると本気で疑っている。ラグビーの大監督・清宮克幸氏は息子の幸太郎を「ラグビーは金にならない」といって野球に走らせた。私は清宮幸太郎は好みの型ではないが、サッカー界には余り見かけない素材であると思っている。プロ野球を一寸見ただけで松井秀喜であるとかイチローというような素材がゴロゴロいるが、サッカー界には現在のW杯代表程度しか見当たらないのは残念で仕方がない。

私にはサッカー界の選手育成法に誤りがあるのでではないかと本気で疑っている。何故そう主張するかと言えば「テニス界の錦織圭を見よ」なのだ。私は彼が出てきた頃に「あの体格で世界のプロ集団の中に入ってどれほど行けるか」には極めて疑問に感じていた。ところが、彼は世界のランクの最高到達点が4位にまで行ってしまった。素晴らしいことだ。そこにあったのが、彼がアメリカに渡って入ったスポーツ選手育成の学校である。そこでの育て方は凄いと思っている。

現に愚息の知人の十代の息子さんはそこに入って日本人としても小柄な体格でありながら、確実に数字的にも伸びていて、我が国での教え方というか鍛え方ではとでも実現できないようなランニングというかダッシュ力がついているという。その速度は既に我が国では大学級を超えている水準に達したそうだ。私は具体的にどういう教え方をするのかは知らない。だが、フットボール界などでの練習法を聞いた限りでは、合理的且つ科学的で精神主義などが入り込む隙間はないと思う。

それにアメリカでは大学を終えてからNFL(フットボール)、MLB(野球)、NBA(バスケットボール)というプロの何処に行こうかと悩む者がいるというくらい、彼らは学校生活を通じて一つの種目だけに囚われてきたのではないのである。ごく最近の例ではNFLのシアトル・スイホークスのQBウイルソンはシーズンオフにMLBでプレーしていたというのがある。マイケル・ジョーダンもバスケットボールから一時本気でMLBでメイジャーリーグ入りを目指していた。

言いたいことは「体育会制度に閉じ込められて一つの種目だけしかやらないのではなく、上記のような3種目を経験してどれを生業として選ぶか」というような水準に達することを狙っていくような態勢は採れないか」なのである。年がら年中一つの種目だけをやっていては、如何なる運動も出来るような筋肉というか体質乃至は体格が出来ないのではないかということ。

私がサッカー界に言いたいことは「もっともっと優れた体格と体力と身体能力も養成する訓練と方向を目指して欲しい」なのである。足が長い欧州勢に負けない瞬発力と当たり負けしない体の鍛え方などもそのうちに入ってくると思う。学生や生徒たちを限界にまで追い込む練習の時代は終わらせねばなるまい。如何なものだろう。結局はサッカー界への提言になってしまった。