カタカナ語の意味を全国民が正しく解るのだろうか:
今朝ほどは深い慮りなしにカタカナ語の使用を戒めた。だが、今になって考えて見ると、果たして全国民乃至は全愛媛県民が「ガバナンス」や「コンプライアンス」といったような元は非常に難しくて堅苦しい文語的である governance や compliance のような言葉をスラスラと理解されるのだろうかと、極めて疑問にも思えてきた。と同時に、我が国の英語教育の特徴でもある「単語をバラバラに覚えさせること」と「高度の読解力を付ける」があれば、解ってしまうかとも考えた。
兎に角、カタカナ語製造を得意としておられる方々には「凄いな」と敬意を表したくなる。仕事上長い年月をアメリカ人の中で過ごしていた私などが聞いたことも使ったこともないような非日常的な言葉を事も無げにカタカナ語にしてしまう能力を備えておられるのだから堪らない。何度か指摘した言葉に「コラボレーション」(略式で「コラボ」なんてのまである点が凄い)がある。私如き浅学非才な者には「そう聞かされてみれば、そういう単語もあったかな」と、確認の為に辞書を引いたほどだった。
言うまでもないが、ガバナンス(=governance)とガバナビリテイー(=governability)の区別が付けられる英語力というか単語力乃至は語彙があるのは、嫌みでも何でもなく素晴らしいと思ってしまう。コンプライアンス(=compliance)だって同様だ。「命令、要求、規則に従う」という結構使い方が難しい単語の名詞形をいともアッサリとカタカナ語にしてしまう辺りは「全国民の英単語の語彙を信じ切っている」としか思えないのだ。
私はこのような日常的な会話の中で使われるのと使われない単語、専門語の部類に入れたいような単語、文語というか所謂“big word”をカタカナ語にしてしまう出鱈目なやり方は、それでなくとも乱れがちな我が国民の英語力向上に先ず貢献することはないと断言したいのだ。ろくに日常的な自己表現も出来ないものがいきなり collaboration などという単語を使ってしゃべり出せば、極めて不自然な形になってしまうのだ。
例えば「一緒にやりましょう」お言いたければ “Let’s collaborate on the project.”と言うよりも、“Let’s work together on the project.”の方が自然だろうと思うのだ。complyにしたところで、私は obey の方が簡単だと思うし、第一に字数が少ないではないか。言い出せばキリがないのでこの辺で止めておこう。
今朝ほどは深い慮りなしにカタカナ語の使用を戒めた。だが、今になって考えて見ると、果たして全国民乃至は全愛媛県民が「ガバナンス」や「コンプライアンス」といったような元は非常に難しくて堅苦しい文語的である governance や compliance のような言葉をスラスラと理解されるのだろうかと、極めて疑問にも思えてきた。と同時に、我が国の英語教育の特徴でもある「単語をバラバラに覚えさせること」と「高度の読解力を付ける」があれば、解ってしまうかとも考えた。
兎に角、カタカナ語製造を得意としておられる方々には「凄いな」と敬意を表したくなる。仕事上長い年月をアメリカ人の中で過ごしていた私などが聞いたことも使ったこともないような非日常的な言葉を事も無げにカタカナ語にしてしまう能力を備えておられるのだから堪らない。何度か指摘した言葉に「コラボレーション」(略式で「コラボ」なんてのまである点が凄い)がある。私如き浅学非才な者には「そう聞かされてみれば、そういう単語もあったかな」と、確認の為に辞書を引いたほどだった。
言うまでもないが、ガバナンス(=governance)とガバナビリテイー(=governability)の区別が付けられる英語力というか単語力乃至は語彙があるのは、嫌みでも何でもなく素晴らしいと思ってしまう。コンプライアンス(=compliance)だって同様だ。「命令、要求、規則に従う」という結構使い方が難しい単語の名詞形をいともアッサリとカタカナ語にしてしまう辺りは「全国民の英単語の語彙を信じ切っている」としか思えないのだ。
私はこのような日常的な会話の中で使われるのと使われない単語、専門語の部類に入れたいような単語、文語というか所謂“big word”をカタカナ語にしてしまう出鱈目なやり方は、それでなくとも乱れがちな我が国民の英語力向上に先ず貢献することはないと断言したいのだ。ろくに日常的な自己表現も出来ないものがいきなり collaboration などという単語を使ってしゃべり出せば、極めて不自然な形になってしまうのだ。
例えば「一緒にやりましょう」お言いたければ “Let’s collaborate on the project.”と言うよりも、“Let’s work together on the project.”の方が自然だろうと思うのだ。complyにしたところで、私は obey の方が簡単だと思うし、第一に字数が少ないではないか。言い出せばキリがないのでこの辺で止めておこう。