コロンビアに勝ったと浮かれている場合ではない:
改めて落ち着いてあの勝利を振り返ってみよう。私は率直に言って先ほど更新したブログにも述べたように下記のように考えていた。
勝ったのは大いに結構かだとは思うが、申し訳ないことに「我が代表は予選リーグで1度でも勝てれば上出来だと思え」と予告したほど期待していなかったので、望外の出来事だったとは思う。だが、テレビ局のように浮かれて、次のセネガルにまで勝てると思い込まない方が無難だと思う。何とか勝ってくれと祈っていれば良いのだ。
理由は簡単で、あのコロンビア相手の試合では両方で3点も入ってはいたが、流れの中で取れた(取られた?)点はなかったのだ。それ即ち、我が方は「キチンとした点を取る形が出来ていなかった(乃至は作らせてくれなかった)」ということに他ならないのだから。テレビ中継的に言えば「セットから点を取った」となるのだが、私はそれだけでは評価できない。
悔やまれることは、前半に先に点を取った後で香川から左サイドを上がってきたペナルティー・エリアに入った乾に、あれ以上はないというほど良い斜め前方へのパスが出た時に、私はこの1点を取れば勝てるかなと思ったほど、綺麗な点を取る形が出来ていた。だが、乾は外した。彼は未だ未だ信ずるには足らないと思わせた。というよりも、あのパラグアイ戦だったかで乾が余りに綺麗に点を取ったので、マスコミが勝手に過大評価し国民というかサポーターに期待を持たせただけのことだと思う。
あのような点を取れる形を作れるのが香川の特徴だが、解説者もその長所に触れず、勿論新聞もテレビも認めなかった。あの試合が負けていれば大方の責任は乾にあると決めつけたいほど勿体ない失敗だった。一言だけ乾を擁護してやれば「余りに良いパスが来ると『外したらどうしよう』と瞬間的に非常に気になるものだ」という辺りだ。私はあの場面であれだけのパスを出した香川のセンスを評価したい。より厳しく言えば「今や昔日の面影がない本田にあのようなパスを出す力は残っていない」となるだろう。
私は現在のあの代表テイーム(私は「寄せ集めである以上、単独テイームより力が出ないことがある」という説を信奉している)は中心となって所謂「ゲームメーキング」をする(と言うか出来る)者が不在であるという問題を抱えていると思って見ている。解説者もマスコミも柴崎がどうの誰がどうのと言うが、「強力にテイームを引っ張って攻める形を組み立てている者がいるか。これなら決めるという裏を取ったパスなり、バックスピンをかけた縦パスを出している者がいるのか」と問いたい。
コロンビア戦では失礼かも知れないが、偶々本田が綺麗なCKを蹴って大迫が上手く合わせたとは言え、安心して見ていられる往年の遠藤保仁のようなキッカーでありパスを出して組み立てる者がいないのが不安材料だ。但し、デイフェンスは長友を始めとして安定感がある者で固めてあるので、あのFKからの1失点で済んだと評価している。だが、守っているだけでは勝てないのだ。だから、私個人の好みである香川真司を外すなと主張するのだ。
私の偽らざる評価では「大迫君は未だそこまでの領域には達していない。あの1点がW杯で(何試合出たか知らぬが)初の得点だというのでは褒めすぎだ。確かに良く戻って守ってもいるし、懸命に動いているが、あのポジションに置かれた者は数少ないチャンスを全て決めて「なんぼ」だと思っている。率直に言えば、確実性を上げてくれなくては駄目だ。現在の代表テイームにはそこまでの存在になれそうな強靱な当たりに対応する力と体格を備えた者は不在だ。大迫君のこれから先の一層の精進に期待したい。
と言うことは、依然として今回のW杯では過剰な期待は禁物だという意味だ。セネガル代表はほとんどの者が欧州のリーグにいるというから、コロンビアのような個人技頼みのバラバラのサッカーではないのかも知れない。遺憾ながら、現在の私の体調ではあの真夜中の試合開始では中継を見る体力はないと危惧する。故に、得意の「閃き」を活用できるかどうか見通し不明である。
改めて落ち着いてあの勝利を振り返ってみよう。私は率直に言って先ほど更新したブログにも述べたように下記のように考えていた。
勝ったのは大いに結構かだとは思うが、申し訳ないことに「我が代表は予選リーグで1度でも勝てれば上出来だと思え」と予告したほど期待していなかったので、望外の出来事だったとは思う。だが、テレビ局のように浮かれて、次のセネガルにまで勝てると思い込まない方が無難だと思う。何とか勝ってくれと祈っていれば良いのだ。
理由は簡単で、あのコロンビア相手の試合では両方で3点も入ってはいたが、流れの中で取れた(取られた?)点はなかったのだ。それ即ち、我が方は「キチンとした点を取る形が出来ていなかった(乃至は作らせてくれなかった)」ということに他ならないのだから。テレビ中継的に言えば「セットから点を取った」となるのだが、私はそれだけでは評価できない。
悔やまれることは、前半に先に点を取った後で香川から左サイドを上がってきたペナルティー・エリアに入った乾に、あれ以上はないというほど良い斜め前方へのパスが出た時に、私はこの1点を取れば勝てるかなと思ったほど、綺麗な点を取る形が出来ていた。だが、乾は外した。彼は未だ未だ信ずるには足らないと思わせた。というよりも、あのパラグアイ戦だったかで乾が余りに綺麗に点を取ったので、マスコミが勝手に過大評価し国民というかサポーターに期待を持たせただけのことだと思う。
あのような点を取れる形を作れるのが香川の特徴だが、解説者もその長所に触れず、勿論新聞もテレビも認めなかった。あの試合が負けていれば大方の責任は乾にあると決めつけたいほど勿体ない失敗だった。一言だけ乾を擁護してやれば「余りに良いパスが来ると『外したらどうしよう』と瞬間的に非常に気になるものだ」という辺りだ。私はあの場面であれだけのパスを出した香川のセンスを評価したい。より厳しく言えば「今や昔日の面影がない本田にあのようなパスを出す力は残っていない」となるだろう。
私は現在のあの代表テイーム(私は「寄せ集めである以上、単独テイームより力が出ないことがある」という説を信奉している)は中心となって所謂「ゲームメーキング」をする(と言うか出来る)者が不在であるという問題を抱えていると思って見ている。解説者もマスコミも柴崎がどうの誰がどうのと言うが、「強力にテイームを引っ張って攻める形を組み立てている者がいるか。これなら決めるという裏を取ったパスなり、バックスピンをかけた縦パスを出している者がいるのか」と問いたい。
コロンビア戦では失礼かも知れないが、偶々本田が綺麗なCKを蹴って大迫が上手く合わせたとは言え、安心して見ていられる往年の遠藤保仁のようなキッカーでありパスを出して組み立てる者がいないのが不安材料だ。但し、デイフェンスは長友を始めとして安定感がある者で固めてあるので、あのFKからの1失点で済んだと評価している。だが、守っているだけでは勝てないのだ。だから、私個人の好みである香川真司を外すなと主張するのだ。
私の偽らざる評価では「大迫君は未だそこまでの領域には達していない。あの1点がW杯で(何試合出たか知らぬが)初の得点だというのでは褒めすぎだ。確かに良く戻って守ってもいるし、懸命に動いているが、あのポジションに置かれた者は数少ないチャンスを全て決めて「なんぼ」だと思っている。率直に言えば、確実性を上げてくれなくては駄目だ。現在の代表テイームにはそこまでの存在になれそうな強靱な当たりに対応する力と体格を備えた者は不在だ。大迫君のこれから先の一層の精進に期待したい。
と言うことは、依然として今回のW杯では過剰な期待は禁物だという意味だ。セネガル代表はほとんどの者が欧州のリーグにいるというから、コロンビアのような個人技頼みのバラバラのサッカーではないのかも知れない。遺憾ながら、現在の私の体調ではあの真夜中の試合開始では中継を見る体力はないと危惧する。故に、得意の「閃き」を活用できるかどうか見通し不明である。