新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

6月11日の出来事

2018-06-11 16:19:20 | コラム
散々な一日だった:

朝から台風の影響とやらで雨降り。となれば高湿度。となれば、もう9ヶ月も悩まされている自律神経失調症(なのだろう)が良いはずがなく、首筋に始まる全身の筋肉痛(なのだろう)で、起き上がるのもやっと。しかも折悪しく本日は国立国際医療研究センター病院で採血と採尿の日。採血の日は朝食を抜いて朝の薬だけを飲んで出掛けるのだ。だが、痛み止めを服用して良いか判断が出来ず、暫く悩んだ。結論としては、7時前に少し食べてから痛み止めを飲んで、10時過ぎに病院に向かおうと考えて、その通りにした後で横になって休養。

何とか痛み止めが効いてきた10時少し前に雨降りをものともして?病院に向かった。そこに折良く空車のタクシーが来たので乗り込めば「新人で国際医療研究センター病院は何処にあるか知りません」と言うのだ。止むなく道案内をして無事に病院に到着。10時を過ぎていれば、普段は大混雑の採血もがら空きで直ぐに順番が回ってきたし、採尿も終えて会計に回った。そこまでで緊張感が切れて、どっと疲労感が出た。

初めて気付いたのだが、自動支払機には Automatic payment machine と看板が出ていた。ここは案外の混雑で約20分待ち。ボンヤリと待っている間に思い出したように首筋の痛みが出てきて、よくぞ今朝はここまで来られたものだと自分を褒めてやりたい気分になった。朝起きた頃にはとても動けるとは思えない辛さだったのだから。悪い巡り合わせだったなと思ったが、結局は自分を恨むしかないかと思うに至った。

そこで、今のうちにと本当は昨日のうちに取りに行っているべきだった眼鏡屋さん(パリミキである、念の為)に電話をして出来上がりを確認してから「体の為には出費を厭うまい」とばかりにタクシーで新大久保駅近くのパリミキに向かった。個人タクシーの運転手さんから聞いたのだが、近頃都内に増えている一見白いナンバープレートを付けていると見える黒いタクシーは大手のみが使っている車で、オリンピック宣伝のマークを付けているので、国と都から合計で100万円の助成金が出ているのだそうだ。

眼鏡屋では、先日掛かりつけの眼科医で診断された白内障を手術した結果で「まぶしさ」は仕方がないとのことで、常用する眼鏡のレンズを全て少し濃いめの色(専門的には35%となるのだそうだ)を付けて貰うことにしてあった。それを受け取りに立ち寄ったのだった。今日のような天候では35%の効果のほどは解らないが、そろそろ世に言う「終活」でも始めようかと考えだした私には、無駄な投資にならないように自らに言い聞かせて帰宅。

帰ってみれば、昔の同僚のL氏から「トランプ大統領と金正恩委員長をどう見ているか」と「トランプ大統領がG7(実際にはG6かも知れないが)を敵に回したことをどう考えるか」と言う難しい質問が来ていた。在職中から quick response を売り物にしてきた以上即答せねばと、久し振りに英語でものを考える事態に追い込まれた。寧ろ、最悪の時にである。

当方の答えは「トランプ氏が America first を標榜され続ける以上、今後ともG6との間柄は改善されないだろう。誰かが取りなすとすれば、それは安倍晋三の仕事かも。恐らくG6とのアメリカの貿易は衰退するだろう。トランプ大統領が目指す貿易赤字削減策としての高率の関税賦課が本当に赤字削減策であるか否かは、少し時間をかけてみなければ解るまいと思う。私は以前としてトランプ大統領はアメリカが輸出国であるかな否かはお解りではないと思う。だが、その点は言うなれば Let’s wait and see how his import duty imposing policy will work.だと思う」だった。


トランプ大統領と金正恩委員長の会談の結果の予想は私には不可能だ。ある評論家は言うが「世界中がアットと驚くような良い結果が出るか、トランプ大統領が60秒で席を蹴って立つかも知れない」と。何れにせよ、かれのunpredictabilityと争っても無意味だろうと思うと伝えた。それに「非核化」とは言うがトランプ大統領は二度とDPRKの嘘に付き合う気はないと思うが、何を以て非核化の完了と見なすのかなどは私には解らないとも述べておいた。

他に彼に強調して伝えたことは「トランプ氏はデトロイトの『買わない日本が怪しからん』という訴えを聞いて信じてしまったのではないか」という点だった。「ドイツもイタリアも日本向けには右ハンドルの車をずっと前から作っている。その姿勢を未だに変えずに何を言うかであるし、労働力の質の改善も遅れているのではないか。我が社では副社長以下貴君も当方もどれほど頻繁に労組に『品質あっての成功であり、我が社と君ら組合員の職の安全保障である』と説き聞かせたではないか」とも伝えた。

私が常に指摘し続けた1994年7月のカーラヒルズ大使の言「対日輸出を増やす為にはアメリカでは初等教育の充実と識字率の向上」にトランプ大統領はもう一度立ち返るべきではないか」も、改めて強調した。L氏には言うなれば釈迦に説法的な言辞だとは承知で言っているのであって、彼には一般論を述べてみたつもりだった。彼は「日本市場は米国の大統領がもっと輸入せよと言ったくらいで『はい、そうですか』と素直に買い増す市場ではない」と承知のはずである。問題は品質とそれに見合う価格である。

こんな内容を久し振りに英語で考えたので、かなり脳力を消耗する結果になった。せめて明日だったならば、もう少しまとな意見が出たかも知れないと思ったが、兎に角 quick response は出来たので満足である。あー、疲れた。