新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月16日 その3 アレルギーに悪戦苦闘

2018-07-16 16:27:36 | コラム
今度は猛烈な咳が始まった:

14日の午後に中央林間のリハビリ病院内で発生したアレルギーによるものだと愚息がいう鼻水が出て止まらない現象は、15日の午前中に何とか近くもない調剤薬局まで出向いて買ったアレルギー対応の薬で少し治まってはきた。だが、16日の早朝からは、それまでは大したことがなかった咳が本格化し、どうやら気管支にもアレるギーが飛び火したのかと思わざるを得ない苦しい状態になった。これはこれまでに余り経験したことがない症状で、やや不安に思えてきた。

そこで、気管支が弱い家内に何時も買ってきて与えていた咳止めシロップを、近所の薬局で勝ってきて貰うよう依頼した。午前11時過ぎのことだった。すると間もなく薬石効があったのか、少し咳が治まってきて、昼食を摂ろうという勇気が出てきた。ここまでで当人は鼻水も咳も飽くまでもアレルギーであって風邪ではないと思い込んでいた。因みに、早朝の体温は7度3分だったが、昼過ぎには無事に6度3分に下がっていた。アレルギーにここまで痛めつけられるとは思ってもいなかった。

午後になってから漸く新聞を見れば、W杯のサッカーは当初当方に閃きが来た通りにフランスの優勝で終わっていた。「俺の閃きも満更ではない」とやや意を強くした次第。正直なところ、このW杯のサッカーの中継放送には少なからず体調を崩されて(「いや、自分で勝手に崩した」と言うべきかも知れない)苦しんでいるのが実態である。この年齢に達する前から、11時過ぎまで起きていることなど滅多になかった生活をしてきたので夜更かしには弱いのだ。

と言うのも、それ以前の生活のリズムとは全く異なる午前2~3時までも起きて、我が代表の出来不出来を一喜一憂ではなく一怒一憤し続けてきたのだから、精神衛生上も好ましいことではなかったのは確かだろう。そういう状態で、通算すれば4試合も見てしまったのだから、後遺症が間違いなく残ったと思うのだ。今にして思えば、その後遺症の悪影響が酷暑の中の中央林間遠征で具体的な形で現れたと思っている。

咳が止まってきたので、午後からは漸くPCを起動させてみるかという気にもなったし、新聞でも読んでみるかと思うようになった。ここまでは自分で勝手にアレルギーだと決めつけてきたが、明日は朝一番に暑くならない間に、掛かりつけのSクリニックに駆けつけてS先生に診て頂かなければならないと思っている。先ほどは、どれほど動けるかを試そうと直ぐ近所のイオンの小型スーパーまで歩いて行ってサイダーを買って飲んで胸のつかえを下げ、少しだけ気分が良くなったところだ。



7月16日 その2 アメリカの紙パルプ産業界

2018-07-16 12:08:39 | コラム
アメリカにおける紙パルプ産業:

一寸話が変わりますが、1994年1月末で私がリタイヤーした頃のウエアーハウザー社は約1兆4,000~5,000億円程度の売上高で45.,000人の社員がいました。(尤も、売上高は為替レートの変動次第で大きくも小さくもなりますが)

私は売上高に比べて社員が多過ぎると思わせるのは、てっきり森林の維持・管理・運営に多くの人手を要するからだと思っていました。確かに実際のところ、苗木を植える作業等々機械化できない作業が多いのは事実ですから。ところが、少し調べただけでも解った真実は、年間3~4,000億円にも達することもある売上高を誇るアメリカ最大級の段ボール原紙と製函の部門が非常に多くの人員を雇用していたのでした。

それは、段ボール箱は原則的に受注生産しかあり得ず、見込みで箱を作っておくことなどあり得ないのでした。しかも、巻取から原紙を箱の形に打ち抜いて印刷を施した後で、糊付けするかホッチキスと同様な工程で製函するのも機械化できないのです。故に多くの現場作業員を雇わざるを得ないのだそうです。

それはそうで、例えばテレビの大きさと形状は新製品が出る度に変わり、しかもメーカーごとに異なるのですし、売れ行きが芳しくなければ直ぐに中止ですから見込みで作っておく訳には行かないのだそうです。箱の需要はおよそ全産業から発生するので各業界の景気の良し悪しが解ってくるという利点があっても、受注生産であるということは製造工程からすれば、100枚作るのも100万枚も、同じ準備工程があるのです。しかも、我が国は完全に過当競争ですから、大変なのでした。


山林の維持・管理・運営

2018-07-16 12:03:50 | コラム
アメリカ式森林の管理と運営:

私は在職中には「一度アメリカまで行ってウエアーハウザーの森林の管理の状況を見て見よ」とは言っていました。そのワシントン州内の山林の面積は1時間ヘリコプターで飛んでも未だ自社林の上から脱出できないほどの広さ。「紙パルプ産業が貴重な天然資源である山林を無駄にしている」などと言う環境保護論者をアメリカにご招待しても見せるべきだったとすら思います。アメリカでは森林は産業として維持・管理・運営されているのです。

そのやり方は我が国のような急勾配の山林ではなく、延々と続く緩い勾配の高い山か平地でした。広いので山の中でも広い幅の林道が縦横に取れるし、頂上からしたまでワイヤーを張り巡らせてそこに伐採した木を吊り下げて運びます。一定の区画を設けてそこに2000何年になれば伐採して良しと表示してあります。間引きは常に係員が巡回して伐採しますし、下枝も払います。高い枝は銃で撃って落とします。

土壌も専門員が厳重に管理して十分に日光が当たっているかどうかを見ていて醸成します。研究所では樹種改良の専門の研究員が多数います。種苗園は広大な面積で、州内に数カ所あります。ここにも修士号と博士号を持つ専門の研究員がいます。

今や、ICT化の時代となって、そのウエアーハウザーも紙パルプ産業から撤退して林産物だけの会社になってしまったそうです。アメリカでは人手も経費もかかっていますが、規模が違うので採算が取れていると思います。なお、丸太の輸出は30年ほどだったか前に禁止され、東南アジアの諸国も追随しました。理由は丸太を加工する地元産業の保護です。因みに、一部の州では木材チップの輸出すら禁止しました。保護貿易はトランプ様の専売特許ではありません。