新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月6日 その2 英語雑感

2018-07-06 14:04:31 | コラム
英語独特の思考体系:

6日朝に我がアパートの前のバス停で何時も顔を合わせているがお互いに名前も知らない同じアパート住人の方と、「梅雨が上がったと言われた途端にこの雨降り続き。世の中とはこんなものですね」と他愛もない会話をしているところにバスが来て、話はそこまでで終わった。

そこでバスの中で思い出したことがあった。それは「世の中とはこんなものだ」を英語にすればどうなるかという、言わば簡単のようでかなり厄介な英作文の問題だった。これは大学受験の前に非常に優れた英作文の参考書として頼りにして使ったし、未だにこれに勝る(参考書の域を遙かに超えている)名著はないと思っている「英文構成法」に出ていた例だ。これは難しい単語など一切使わずに英文になるのだ。ということは「日本語と英語の物の考え方の違い」が非常に良く表れていると言えると思う。

私の考え方は「英作文だろうと英文和訳だろうと、常に正解は一つではないのだ」である。だが、ここではと佐々木高政氏(記憶が正しければ当時は東京教育大教授)はThat’s the way things happen.と訳されていた。私も偶然だっただろうが、この例題にそう解答していた。ここでご注目願いたいのが、英語における思考体系の違いである。英語でものを考える時にこういう風に考える必要があると示している格好な一例であると思う。

私はその後、色々な場で多くの熱心に英語を勉強しておられる方に「『世の中とはこういうものだ』を英語にしてみて下さい」という質問をしてみてきた。正直なところ、佐々木高政氏式の答えが出来た方は皆無だった。最も近かったのが Things happen that way. だった。偉そうに言えば「ここまで来れば、もうあと一息」だと思う。他にもう一つ例を挙げておくと To run a copy が「コピーを取る」という意味になり、take a copy ではないのだ。


松本智津夫の死刑執行

2018-07-06 13:31:41 | コラム
あれから23年:

今朝9時前頃だったか、松本智津夫(麻原 彰晃)他6名の死刑が執行されたとの臨時ニュースがテレビの画面に流れた。何時かは執行されるだろうとは思っていたが、実際にそういう報道に接して見れば、何とも言えない思いがあった。この平和な我が国でもあのような事件が起きるとは考えたことすらなかった。

あのサリン事件の日(1995年3月20日)は業界の専門出版社の契約ライターとして初めて挨拶に出向く日だった。9時前に東銀座の本社に到着すべく、新宿から丸ノ内線に乗り赤坂見附で銀座線に乗り換えて銀座で地上に出た。すると、そこは物々しい警戒態勢で救急車やパトカーが数多く走っていた。何事かと野次馬と思しき人に尋ねてみれば「何処かで爆発があったらしい」という話だったので、気にすることもないかと目的地の東銀座に向かった。ところがそこで知り得たのが「あれはサリン事件だった」ということ。

考えて見れば、私が乗っていた営団地下鉄(現在はメトロ)の路線は、事件発生の直後に、霞ヶ関を通ることなく迂回していたのだった。もしも「あのまま赤坂見附で乗り換えずに丸ノ内線の銀座で降りて歩いていたら」と考えると、一寸どころではなく幸運だったかも知れなかったのである。あれから23年も経っていたとは、時が経つのは誠に早いものだと思わせられた、朝の一時だった。

あのサリン事件の他にオウム真理教の為に命を落とされた方々のご冥福を祈って終わる。