新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月4日 その3 トランプ大統領と如何に話し合うか

2018-07-04 16:53:01 | コラム
アメリカとの貿易交渉では主張すべきは堂々と:

かなり前のことだったがMXテレビの「ニュース女子」だったと記憶するが、中部大学特任教授の細川昌彦氏(灘高→東大法学部出身で通産省で米州課長や貿易管理部長等を務めた)が在任中の対アメリカとの貿易交渉について「私が通産で担当した時は怖れることなく言うべきことは言って激論を交わして、我が方の主張を理解させたものだった。だが、今の経産省は生ぬるい。もっと真っ向から主張すべきだ」と、慨嘆されていた。

私はそこからも推理して、所管の大臣たちが例えば関税問題でトランプ大統領にまで達するような反対論を展開していないのではないかと考えた。経験からも言えるのだが、余程度胸があるか乃至は国際的交渉の場数を踏んでいない限り、アメリカ人にズバリと物が言える方は限られていた。何故そうなるかと言えば、相当に交渉事に馴れるまでは「失敗したら」とか「厳しいことを言うのは失礼にならないか」などと危惧して、思い切って反論等を展開できないのだと考えていた。

それは、何度も交渉を経験された方は徐々に言うべきことを言い出されるように変わって行ったからだ。実はかく申す私も、馴れるまでは我が国の取引先に単独ででも副社長の通訳の立場でも、値上げ等の難題を持ちかける時には非常な(異常な?)緊張感を強いられたものだった。こういう経験から類推しても、国を代表しての交渉などは我々が経験した以上の緊張感と責任感があるだろうと思うのだ。まして、通訳を介した議論では不安感があっても不思議ではないだろう。

私は世耕経産大臣か河野外務大臣が関税の件でトランプ大統領とやり合ったという報道には接していないと思う。未だ直接であれ間接であれ、自動車等への関税を課すことに異論を唱えていないのであれば、トランプ大統領に思い直させるようにする努力は、今からでも遅くはないと思う。私は細川氏の主張を聞いても、トランプ大統領は貿易の実務に明るくないようだし、「関税をかければ如何なる結果になるか」までに思いが至っていないのではないかと推理した次第だ。

言うなれば、「考えていないのか、あるいは貿易の実務の実態を知らないからこそ、関税の賦課を振りかざせば、相手国に譲歩させる材料に使えるのだ」という作戦に打って出られたのではないか。


7月4日 その2 バス停のベンチにて

2018-07-04 14:06:08 | コラム
今時の若者かと思えば:

4日(7月4日は米国の独立記念日だった)の11時半近くに高田馬場駅前の3人しか座れないバス停のベンチに座っていたところ、左隣の空席に若い女性が座ったと思ったらサンドイッチを食べ始めた。このバス停は日除けもついているし、屡々心得違いをした若者が座ってスマートフォンやモバイル端末などをいじっているので、その手の若者かと思えば何とお食事だった。私の右隣の座ってスマホを見ていた若き青年は、具合が悪そうな顔をして立ち去っていったが。

先ほどは、その女性の前に杖に縋って歩いてこられた高齢者が立たれたのだったが、知らん顔で食べ続けた。「これはいかん。立てと言ってやるか」と思った時に、一見して東南アジア系と解る中年の女性が食事中の女性に、私には聞き取れない言語で話しかけたので立ち上がっていった。そこで、高齢者は無事に座ることが出来たのだった。このように我が国の文化と仕来りを弁えない異邦人がドンドン増えていくのか、新宿区の好ましくない特徴であると思う。

高田馬場駅周辺では百人町/大久保界隈と比較すれば、遙かにアジア系やイスラム教徒が少ないので気にするまでには至っていない。大久保通りをJRの新大久保と大久保駅の間を一度でも歩いてみれば、私が「新宿少数民族の声」と題している理由をお解り頂けると思う。アメリカでは遅かれ早かれ嘗ての少数民族(minorities)の人口が白人を上回ると予測されているが、ここでは我々が minority なのである。それでも、EUが難民に苦労していることを思えば、未だ我が国は安泰なのだと思う今日この頃だ。



日刊スポーツよ、馬鹿な言葉を使うな

2018-07-04 08:27:10 | コラム
間抜けなマスコミ用語批判:

日刊スポーツは何を考えたのが「西野監督が続投」と書いた。ふざけるな!西野氏はサッカーの日本代表の監督さんだ。その人事の予測に野球用語の「続投」とは失礼千万だ。日刊スポーツには「お前らは留任という熟語を知らないのか」と言ってやりたい。彼らマスコミは政界の人事でも平気で「続投」だの「降板」という陳腐な野球界の隠語(スラングのことだ)を使って喜んでいる。アホかと思う。いや、彼らは阿呆であると言いたい。