真のリーダーとは何だろうか:
24日の朝に私が提起した岸田文雄氏が総裁選挙を回避を論じたことを切っ掛けに畏メル友YO氏とRS氏がそれぞれ卓見を述べて下さった。私はその中からS氏が問いかけられた「真のリーダーとは何でしょうか。」を考えて見ました。私はウエアーハウザーで経験したビジネスの世界での理想的なリーダー像を語ろうと考えたのでしたが、その前に日本の会社で複数の所謂「やり手」の新任の2人の部長さんが披瀝された決意は私の印象に残りました。それは
「前任者の路線を踏襲し、それまでに無難に通用してきた運営方式を選ぶのも良いだろうが、それでは男子一生何をする気だったのかと問われかねない。私は是非とも改革を断行して私なりの新機軸を出していきたい」
という決意の表明でした。だが、先例が重んじられる日本の伝統的な企業では、かかるやり方は中々周囲にも上司からも受け入れられないような気がしました。だが、このお二方はやってのけました。実績も上がりましたが、諸般の社内事情や健康上の問題も発生して、ともに役員になれずに終わりました。外から見ていても「勿体ない人材の無駄遣いかな?」という感もありました。
アメリカの会社で見た強力なリーダーとは(現在のトランプ様とはやや趣を異にしますが)「エッつ、そのような荒療治をして良いのですか」と問いかけたいほど、斬新な構想で本部長に着任早々に事業部の改革を断行していきました。その改革の主要な狙いの一つに人員削減にも依るコスト軽減がありました。さらに上記の例にも似ていましたが、嘗てその事業部門では考えられなかったような従来とは異なる発想による斬新な製造設備とコストの合理化を断行しました。
人事管理の面では非常に非情で、彼の着任以前に長い間管理職の座に止まっていた多くの年長者を遠慮会釈なく切っていきましたが、一人ひとりに会社の内外で次の職を斡旋していました。また、無理ではないかと思えるほどに、これと見込んだ者には広範囲の仕事を与えましたが、その分の年俸の引き上げがあったようでした。その原資は整理した古手の管理職の給与から捻出したようでした。
と言ってくると、前例がなく思いきった合理化によるコスト削減により利益を伸ばすことが出来る者が(「真の」か否かは断定出来ませんが)営利企業での強力なリーダーだと言えると思いました。このリーダーは事業本部長に就任した時に39歳でした。部員のほぼ全員が彼よりも年長者でした。これでお察しかも知れませんが、私がな年か経ってきた私の生涯最高の上司のことでした。
彼は部下に色々と難題を与えるのですが、本人は朝は7時過ぎには出社して、夜は9時でも10時でも必要があれば残っていましたし、土日もなく国の内外を飛び歩いて働いていました。アメリカでは上司の顔色を見て仕事をする仕組みではありませんが、上司が働き者であれば、部員もそれに倣っていくようだと知りました。「身を以て範を示すこと」がリーダーの重要な資質だと実感させられました。
24日の朝に私が提起した岸田文雄氏が総裁選挙を回避を論じたことを切っ掛けに畏メル友YO氏とRS氏がそれぞれ卓見を述べて下さった。私はその中からS氏が問いかけられた「真のリーダーとは何でしょうか。」を考えて見ました。私はウエアーハウザーで経験したビジネスの世界での理想的なリーダー像を語ろうと考えたのでしたが、その前に日本の会社で複数の所謂「やり手」の新任の2人の部長さんが披瀝された決意は私の印象に残りました。それは
「前任者の路線を踏襲し、それまでに無難に通用してきた運営方式を選ぶのも良いだろうが、それでは男子一生何をする気だったのかと問われかねない。私は是非とも改革を断行して私なりの新機軸を出していきたい」
という決意の表明でした。だが、先例が重んじられる日本の伝統的な企業では、かかるやり方は中々周囲にも上司からも受け入れられないような気がしました。だが、このお二方はやってのけました。実績も上がりましたが、諸般の社内事情や健康上の問題も発生して、ともに役員になれずに終わりました。外から見ていても「勿体ない人材の無駄遣いかな?」という感もありました。
アメリカの会社で見た強力なリーダーとは(現在のトランプ様とはやや趣を異にしますが)「エッつ、そのような荒療治をして良いのですか」と問いかけたいほど、斬新な構想で本部長に着任早々に事業部の改革を断行していきました。その改革の主要な狙いの一つに人員削減にも依るコスト軽減がありました。さらに上記の例にも似ていましたが、嘗てその事業部門では考えられなかったような従来とは異なる発想による斬新な製造設備とコストの合理化を断行しました。
人事管理の面では非常に非情で、彼の着任以前に長い間管理職の座に止まっていた多くの年長者を遠慮会釈なく切っていきましたが、一人ひとりに会社の内外で次の職を斡旋していました。また、無理ではないかと思えるほどに、これと見込んだ者には広範囲の仕事を与えましたが、その分の年俸の引き上げがあったようでした。その原資は整理した古手の管理職の給与から捻出したようでした。
と言ってくると、前例がなく思いきった合理化によるコスト削減により利益を伸ばすことが出来る者が(「真の」か否かは断定出来ませんが)営利企業での強力なリーダーだと言えると思いました。このリーダーは事業本部長に就任した時に39歳でした。部員のほぼ全員が彼よりも年長者でした。これでお察しかも知れませんが、私がな年か経ってきた私の生涯最高の上司のことでした。
彼は部下に色々と難題を与えるのですが、本人は朝は7時過ぎには出社して、夜は9時でも10時でも必要があれば残っていましたし、土日もなく国の内外を飛び歩いて働いていました。アメリカでは上司の顔色を見て仕事をする仕組みではありませんが、上司が働き者であれば、部員もそれに倣っていくようだと知りました。「身を以て範を示すこと」がリーダーの重要な資質だと実感させられました。