新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

8月4日 その2 8月3日の出来事

2018-08-04 14:26:07 | コラム
暴暑で多忙の一日だった:

昨3日は朝のうちの未だ暑くなる前にと、午前8時50分に家を出て徒歩で約10分のSクリニックに向かった。それでも先客は老人ばかりで当方は4番目だったのには恐れ入った。「老人は早起きだからな」と思ったが、そう思った自分自身は立派な老人だった。予定通りにブロック注射を受けて直ぐ近くにあるジムに行けば既に10時10分過ぎでは致し方なくほんの少しのストレッチとマッサージ・チェアのみで終わりにしてバスルームに向かい、大きな風呂で血行を良くしてから帰宅。

昼食後に一休みしてから新大久保駅前発午後2時41分のバスに乗るべく我が家を2時25分に出発して、新宿ヒロクリニックに到着して2時50分。そこで帽子を脱げば僅か25分間に頭髪は水をかぶったかのように汗ビッショリだった。35度ともなれば午後3時頃の暑さがどれだけきついかを再認識させられた。帰路は予定と違って徒歩になったが、クリニックから大久保通り出た3時20分過ぎにはパラパラと降っていた雨は間もなく厳しい日差しの中で本降りとなって、雨宿りの止むなきに至った。

久し振りに経験する狐の嫁入りだったが、雨宿りをして5分も経たないうちに止んでしまった。その雨宿りをしていた連中が誰一人として日本語を喋っていなかったのも如何にも大久保通りという感じだった。この程度の雨降りでは一向に涼しくもならず、途中で町中一安売りのバナナを買いに立ち寄ったイスラム教徒が店番をする八百屋兼ハラルフード店では、珍しくも白人が店番をしていた。そこで遠慮することなく「貴方は何処の国の人」と尋ねると「イラン」という答えだった。

そこで何気なく「イランはシーア派で、何時も店番をしている人はスンニ派のバングラデシュ人では」と尋ねたところ「その通りだ」に始まって、かなり流暢な日本語で滔々と「その昔はペルシャと言って」から現在の対イスラエルとその後ろに立つアメリカとの関係云々というように歴史から現在の中近東情勢までを語り始めた。こちらも負けていられないと、商社の中近東駐在経験者からきかされたことの受け売りで「湾岸戦争における悪い奴はフセインのイラクではなくクエイトであり、あれはアメリカの過ちだった」と語って見た。

彼は「将にその通りであるし、我々は何千年かけても彼らジューイッシュに奪われたイスラム教の聖地を取り戻すのだ」と、これまた商社マンたちが教えてくれた通りのことを言っていた。彼も「日本のマスコミはペルシャアラブやイスラエルの間の争いの歴史を理解しておらぬようで、全く本当のことを報道しないのは怪しからん」と言うのだが、これもまた中近東駐在経験者の説と同じだった。

要するに彼は「アメリカはイランとは相容れざる国」と言うのだが、私は「そのアメリカの同盟国に来て暮らしているのは何故か」と訊いてみたい衝動に駆られたが止めにした。だが、私にとっては思いがけない出来事である語り合いだったが、ある意味で貴重な経験だった。考えて見れば、私にとってはイラン人と語り合ったのは生まれて初めてだった。

それから帰宅して一休みして、一日で三度目の外出になる歯科医院に出掛けたのが4時半という具合で全く多忙な一日だった。良くぞ暑さに耐えたと思わずにはいられなかった。因みに、冒頭の「暴暑」は韓国で現在使われていると知った表現を引用したもの。


直ちに真っ向から反論すべきだ

2018-08-04 08:17:47 | コラム
河野太郎外相と李容浩DPRK外相が会談した:

シンガポールで開催中のASEANの会合で河野外相が李外相と会談の機会を設けられた。少なくとも最低限度のグッドニュースだと思う。河野外相は記者団に「日本政府の考え方や基本的な立場を伝えた」と語られたと報じられた。マスコミ報道では河野外相が拉致問題について触れたか否かは不明だが、私は外務省か大臣か知らぬが、DPRKが「我が国としては拉致問題は解決済み」と言明している不遜な姿勢に対して真っ向から資料を提示してまでも厳しく反論したとは聞いたことがない。このような異論には必ず絶対に反論すべきなのだ。

私が長年主張してきた「諸外国に対する交渉の根本原則として、外国が公式か非公式を問わず我が国の主張と相容れないことを表明した場合には場合には、瞬時に真っ向から反論すべきである。論争と対立などを怖れているべきではない。彼らは我が国のように沈黙していれば『我が方の主張が受け入れられた』か『勝った』と解釈するのが当たり前なのだ。それが彼らの思考体系だ」を忘れて貰ってはいけないのだ。「沈黙は金」どころか無価値の屑鉄以下なのだ。

私はDPRKの「拉致問題は解決済み」の言い分は労働新聞を使ってのものだったかと記憶するが、それとても労働党の機関紙であればDPRK政府の公式の見解の表明と考えるべきだろう。私は菅官房長官か外務省が正式に反論か抗議したかは不勉強で知らないが、外国、少なくともアメリカの文化に馴れておられると思っている河野外相がこの点にも触れられただろうと希望的に密かに考えている。産経は「本格交渉へ最低限の成果」としたが、安倍総理が可及的速やかに「最大限」にして下さることを祈念して終わる。