後難を恐れて言うが:
菅井きんという女優(なのだろう)が亡くなったと、各テレビ局が一斉に追悼番組みたいなものを組んでいる。私にとってはそこまでは別に異論もない。何と言っても、テレビ局から見れば芸人というか役者は皆須く身内なのだから、お悔やみ申し上げても不思議はない。私がここで云々したいのはそんなことではない。テレビ報道のお陰で知り得たのだが、菅井さんは勲四等という勲章を貰っていたと聞いて「そういうものなのか?」と限りない違和感を覚えたのだった。
何も彼女に限ったことではないが、芸人(芸能人という言い方もあるようだが)や俗称テレビタレントたちはテレビ局や映画会社やプロダクション等々に役を振り当てられてテレビにも出られるし舞台にも上がれて、その芸(もしも真正な芸があればだが)を売って、観客に媚びを売って、観客を楽しませてなんぼの世界で生きてきた人たちである。少なくとも私は彼らの誰が出て欲しいと思ったこともなければ、テレビ局等々に「出して下さい。あの人の芸が見たいのです」などと訴えたことなど一度もない。でも、彼らは出てくる、対価を支払うほどの芸の力などなくても、だ。
毎年の叙勲の発表がある際に特に気をつけてみている訳でもないが、こういう芸人が勲章を貰って「嬉しかった」の「それに値するとは思っていなかった」などとしかつめらしく語っている報道に接するのだ。私は何故に賞勲局は芸人に勲章をだすのかと、85年も生きてきても一向に解らないのだ。何処かの議員がLGBTを「生産性がない」と言ったといって大いに物議を醸しているが、私は芸人や役者たちに如何なる顕著な生産性があって社会に貢献したかは未だに解らないのだ。
これまでに何度も触れてきたが、我がW社ジャパンは1980年代に日本の対アメリカの貿易黒字削減に貢献したとして通産大臣賞を授けられて、確か賞状と記念品として緑色の大きな花瓶も頂戴していた。言いたくはないが、芸人や役者さん方よりも遙かに我が国とアメリカの関係改善に努力して貢献したと自負している。当時は液体容器原紙、段ボール原紙、製紙用等の全てのパルプ、木材チップ、丸太、製材品、ベニヤ等の合板、OSB等の対日輸出の総額は全アメリカの会社の中でボーイング社に次いで第2位だったのである。
こと我が国対する貿易赤字となると、あれから30年以上も経った21世紀の現在、トランプ大統領は今頃になってあれやこれやと苦情を申し立てられ、高率の関税を課すの、FTAに移行すべきだ等の強硬姿勢で臨んでおられる。思うに、現在のアメリカのでは対日輸出に顕著な功績を挙げている企業が余程少ないと見える。しかも、遺憾ながら、我がW社は最早完全に紙パルプ部門から撤退したので、上記のような製品で赤字削減に貢献できる立場にはないのだ。
ここで声を大にして敢えて言っておきたいことは、嘗ては通産大臣に表彰して頂いた会社は如何に経営の実態が変わってしまったとはいえ、赤字削減に貢献した事実までが消滅した訳ではない。だが、トランプ政権下であれほど対日赤字を問題にされてもマスコミは言うに及ばず、産業界でも「嘗てウエアーハウザーと言う紙パルプ・林産物の大手メーカーがあって、対日輸出に懸命に努めアメリカの赤字削減に貢献した」などという声を聞いたこともない。だが、故菅井きんさんが叙勲したという報道は為されるが。
私はW社自身が叙勲した訳ではないので、恐らくマスコミでも産業界でもかかる事実があったと記憶している者がいないのだと思っている。だが、不思議なことにその後にウエアーハウザー・アジアとジャパンの社長を兼務し、在日アメリカ商工会議所の会頭を2期勤めたフランクリン氏は叙勲しているのだ。彼の前任者と彼の下で我々は一所懸命に対日輸出に努力したが、君臨すれども実務には携わらなかった人は叙勲していたのだった。
私は何も当時の日本人の社員を表彰せよの何のと言っているのではない。芸能人たちよりも対日輸出の第一戦に立って奮闘してきた我々日本人社員のことも忘れて欲しくないと言ってみたいのだ。そのように認識して頂ければ、日本という非常に難しい市場を相手にしてきた我々の苦労も少しは報われるというものだ。「これほど難しい市場向けの売り上げた伸びないのはアメリカ側の努力不足のせいだ」とトランプ大統領にご認識願いたいものだと、ご就任以来密かに願っているのだ。でも、無理な相談だろうな。
菅井きんという女優(なのだろう)が亡くなったと、各テレビ局が一斉に追悼番組みたいなものを組んでいる。私にとってはそこまでは別に異論もない。何と言っても、テレビ局から見れば芸人というか役者は皆須く身内なのだから、お悔やみ申し上げても不思議はない。私がここで云々したいのはそんなことではない。テレビ報道のお陰で知り得たのだが、菅井さんは勲四等という勲章を貰っていたと聞いて「そういうものなのか?」と限りない違和感を覚えたのだった。
何も彼女に限ったことではないが、芸人(芸能人という言い方もあるようだが)や俗称テレビタレントたちはテレビ局や映画会社やプロダクション等々に役を振り当てられてテレビにも出られるし舞台にも上がれて、その芸(もしも真正な芸があればだが)を売って、観客に媚びを売って、観客を楽しませてなんぼの世界で生きてきた人たちである。少なくとも私は彼らの誰が出て欲しいと思ったこともなければ、テレビ局等々に「出して下さい。あの人の芸が見たいのです」などと訴えたことなど一度もない。でも、彼らは出てくる、対価を支払うほどの芸の力などなくても、だ。
毎年の叙勲の発表がある際に特に気をつけてみている訳でもないが、こういう芸人が勲章を貰って「嬉しかった」の「それに値するとは思っていなかった」などとしかつめらしく語っている報道に接するのだ。私は何故に賞勲局は芸人に勲章をだすのかと、85年も生きてきても一向に解らないのだ。何処かの議員がLGBTを「生産性がない」と言ったといって大いに物議を醸しているが、私は芸人や役者たちに如何なる顕著な生産性があって社会に貢献したかは未だに解らないのだ。
これまでに何度も触れてきたが、我がW社ジャパンは1980年代に日本の対アメリカの貿易黒字削減に貢献したとして通産大臣賞を授けられて、確か賞状と記念品として緑色の大きな花瓶も頂戴していた。言いたくはないが、芸人や役者さん方よりも遙かに我が国とアメリカの関係改善に努力して貢献したと自負している。当時は液体容器原紙、段ボール原紙、製紙用等の全てのパルプ、木材チップ、丸太、製材品、ベニヤ等の合板、OSB等の対日輸出の総額は全アメリカの会社の中でボーイング社に次いで第2位だったのである。
こと我が国対する貿易赤字となると、あれから30年以上も経った21世紀の現在、トランプ大統領は今頃になってあれやこれやと苦情を申し立てられ、高率の関税を課すの、FTAに移行すべきだ等の強硬姿勢で臨んでおられる。思うに、現在のアメリカのでは対日輸出に顕著な功績を挙げている企業が余程少ないと見える。しかも、遺憾ながら、我がW社は最早完全に紙パルプ部門から撤退したので、上記のような製品で赤字削減に貢献できる立場にはないのだ。
ここで声を大にして敢えて言っておきたいことは、嘗ては通産大臣に表彰して頂いた会社は如何に経営の実態が変わってしまったとはいえ、赤字削減に貢献した事実までが消滅した訳ではない。だが、トランプ政権下であれほど対日赤字を問題にされてもマスコミは言うに及ばず、産業界でも「嘗てウエアーハウザーと言う紙パルプ・林産物の大手メーカーがあって、対日輸出に懸命に努めアメリカの赤字削減に貢献した」などという声を聞いたこともない。だが、故菅井きんさんが叙勲したという報道は為されるが。
私はW社自身が叙勲した訳ではないので、恐らくマスコミでも産業界でもかかる事実があったと記憶している者がいないのだと思っている。だが、不思議なことにその後にウエアーハウザー・アジアとジャパンの社長を兼務し、在日アメリカ商工会議所の会頭を2期勤めたフランクリン氏は叙勲しているのだ。彼の前任者と彼の下で我々は一所懸命に対日輸出に努力したが、君臨すれども実務には携わらなかった人は叙勲していたのだった。
私は何も当時の日本人の社員を表彰せよの何のと言っているのではない。芸能人たちよりも対日輸出の第一戦に立って奮闘してきた我々日本人社員のことも忘れて欲しくないと言ってみたいのだ。そのように認識して頂ければ、日本という非常に難しい市場を相手にしてきた我々の苦労も少しは報われるというものだ。「これほど難しい市場向けの売り上げた伸びないのはアメリカ側の努力不足のせいだ」とトランプ大統領にご認識願いたいものだと、ご就任以来密かに願っているのだ。でも、無理な相談だろうな。