新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

11月9日 その2 バイデン陣営に不正行為があったのか

2020-11-09 14:57:30 | コラム
私のアメリカの知人と友人たちからの返信:

昨日から「我が国でもバイデン陣営の不正行為ありとの情報が流れているのだが、これは本当のことか」とアメリカ側に照会してみた。

これまでの所、余りにも当然のことながら数名から予想通りで面白くも何ともない「不正はなかった」との返信だけが来ている。また、州によっては投票数が100%を超えたとか、200%に達したとの件は既に照会してあり、これも「虚偽である」と言ってきた人がいた。そこで、今回はあらためて、この超過の件を問い合わせて見ようかと思う。だが、私の元の上司、同僚、知人や友人からは否定的な答えしか出てこないと予想している。

国内を旅行中のYM氏が今週には帰京するようなので、彼の見解も尋ねて見る予定だが、不正があったと言うだろうか。以前にも述べてあったことだが、彼は嘗てアメリカのIBMからも”job offer”があったほどコンピュータに精通しているが、何故かPCも持たず携帯電話すら使っていないので、電話連絡でしか話が出来ないのだ。

トランプ大統領の敗戦(なのだろう?)に思うこと

2020-11-09 10:05:26 | コラム
コインには必ず両面がある:

昨夜はアメリカの大統領選挙の混乱の様子に影響されたのか「アメリカは一体全体何をやっているのか」と嘆かせられたせいか、一向に良く寝られないのには参った。あのような混乱の状態を誰が招いたのか知らないが、私の安眠を妨げてどうすると勝手に恨んでいた。眠れないままに一体全体どうしてあのような状態になったかを考えていた。私は何度も述べてきたように「ドナルド・トランプという政治家であるかも知れない大統領を嫌う一派の範疇に入る」と自覚している。念の為にお断りしておくと、嫌うことと大統領としての実績の評価は別問題である。

結論めいたことを先に言ってしまえば、トランプ大統領にとってお気の毒というか残念だったことは、彼が挙げたというか残した実績には常に裏と表の評価があり、この度の選挙では恐らく彼自身が輝かしき成果だと自負したであろう事の「コインの裏側」が見えてしまった為に、敗戦に至ったのではないかという点だ。その裏側の一例を挙げてみれば「南アメリカからの不法移民の流入を嫌ってメキシコとの国境に壁を作る」とか「不法に残留している者たちを強制的に送り返す」といった移民を徹底的に忌避する政策であると思うのだ。

私はここ新宿区に無数に居座り、我が国というか東京都新宿区を食い物にしている外国人どもを不快な存在であると、ほとんど嫌悪している。一度でも良いからアメリカはカリフォルニア州に個人的に旅行して歩き回ってみれば分かることで、私は「そこに行くのならば英語よりもスペイン語と韓国語を覚えて行った方が役に立つだろう」と繰り返して指摘して来た。LAのKoreatownに行って見ればその広さに驚くし、一大問屋街の“Fashion district”に踏み込めば、アメリカ人というか白人は何処にいるのかと訝るだろう。要するにアメリカのインフラが食い物にされている光景だ。

その不法移民と不法滞在者を締め出そうとしたトランプ大統領の政策に私は同感するし、それを大いに是としたアメリカ人もまた多かったのだろうと思って見てきた。だが、私はこの不法流入人口の排除のコインの裏側には「人種差別」と受けとめられる危険性があったのではないのかとも考えている。論旨が飛躍するのかも知れないが、この政策の為にトランプ大統領は“racist”というレッテルを貼られたのではなかったのかと見ている。私はracistではないつもりだが、この界隈に勝手に入り込んでいる外国人を歓迎する気は毛頭ない。送還して欲しいとすら考えている。

トランプ大統領は前任者のオバマ大統領が残した実績を公約通りに次から次へと潰していったし、大方の公約を実行してきた。その実行に至る手法の是非を別にすれば「やると言ったことをやってきた」大統領だったのだ。評論家の中にはアメリカ史上には前任者が残した成果を破壊した大統領は何名もいた指摘した者もいる。トランプ氏に言わせれば「その何処が悪いのか」となるだろう。現にバイデン氏はパリ協定に復帰し、WHOの脱退も中止すると言っているのではなかったか。ここにも「コインの裏側」を見て批判されているのではないか。

私はトランプ大統領の最大の実績で最も評価が分かれそうな事案に「強硬な対中国政策」があると見てきた。これなどは前任者のオバマ大統領の甘過ぎた対中国政策の欠陥を是正した極めて尤もなものだと思っているし、我が国に対する中国の危険度が多くの点で高まっている折から、歓迎して然るべき政策だと見て評価してきた。当然ながら共産党独裁の帝王・習近平はトランプ大統領に対して露骨ではないまでも逆らってきたので、新たな冷戦だとか2Gの深刻な対立と言われる緊張状態が生じた。では、中国を野放しにしておいても良いと誰が思うだろう。コインには両面がある。

見方を変えれば、トランプ大統領が「アメリカファースト」と「アメリカを再び偉大に」を公約通りに推進されればされるほど、方々で軋轢が生じて何のかのと批判されるのだ。減税で経済を活性化させ、新たな仕事の機会(これがjobであり、雇用ではない)を増加させた。だが、トランプ氏のこの手法で潤ったのは彼の岩盤の支持層である労働者階層であり、非知識階層だった。この確固たる支持者の比率は40%だと言われていた。それを確保された手法は見事だったのかも知れないが、コインの裏側にあったことは「それだけでは不足で、再選には至らなかった」という事実。

ここまでに見てきたことは、ドナルド・トランプという人のごく一部だけだ。私や私のアメリカの元の上司や同僚たちの中に誰一人としてトランプ氏を好んでいた者はいなかった。彼を無知だと批判したのは彼等と私だけではなかった。ではあっても、私は水面下によほど優れた振付師がいて、トランプ大統領の政策立案と行動について彼に相応しい助言をしているのではないかと、ずっと疑ってきた。そうだったか否かは別にして、トランプ氏は彼が出来る限りのことは成し遂げたと見ている。だが、それだけでは「トランプ以外なら誰でも」の代表者のバイデンに勝てなかったのだ。

私は自分の事ながら、人とは勝手なものだと思ってる。それは、あれほど嫌ってきたトランプ大統領が(周囲の説得通りに敗戦を認めた場合のことだという条件の下に)「お気の毒だな」と思い始めたのだ。トランプ氏はハンデイキャップが3の実力を引っ提げて、アメリカ合衆国というコースに華々しく登場したのだ。だが、結果として75(72プラス3という意味)で回れなかった為に、コインの裏側を批判されて、約4年間維持したチャンピオンの座を降ろされたのだと思っている。