新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

アメリカの大統領選挙

2020-11-03 14:22:11 | コラム
如何なる事になるのだろうか:

この大騒ぎをしているアメリカ大統領選挙も、いよいよ日本時間で今夜の8時からとなったようだ。テレビなどを見ていれば連日連夜この話題ばかり。しかも我が国のニュースメデイアはアメリカの反トランプ派の報道機関が流すニュースに従っているので、専らトランプ大統領の再選危うし的な話題ばかりだ。私はこの選挙戦の結末が11月3日の投票の結果で決着すれば良いのだがと密かに希望していたが、どうやらその気配は見えてこないようだ。

即ち、新聞やテレビの報道をなぞり、アメリカの知人や友人たちの言うことを材料にして考えれば「トランプ大統領かジョー・バイデン候補の何れかが地滑り的な大勝利を収めない限り、何時果てるかも知れない泥沼の争いになって行きそうな気配が濃厚になってきただけだ」なのだから。陳腐なことを言えば、もしもトランプ大統領が僅差で敗れでもすれば、ありとあらゆる手段を採って「不正選挙」なり何なりを訴えて出て、敗北を認めないという事になるだろうから。最高裁まで行くのかも知れないが、その為にバレット氏を任命したというのは、考えすぎなのだそうだが。

私は「トランプ大統領が好ましくないから、バイデンを支持する」とか「隠れトランプ(silent voters for Trump)の票がどのように動くのか」などという類いの話は聞き飽きた。私は所詮は余所の国の選挙であるのだから、如何に我が国に重大な影響を与えることになると分かっていても、こちら側で騒ぎ立てても大勢には何らの影響もないのだと割り切って、結果が出るまで待っている他はないだろうということにした。

有識者、専門家、アメリカ問題の権威者が色々と論じておられることと、自分自身のアメリカの会社の一員として長い間過ごしてきた経験から見れば、一口にアメリカ人と言っても上は支配階層から下はトランプ大統領の岩盤の支持層の者たちが多くを占める階層にはヒスパニックもいればアジア系もいるし、識字率は言うに及ばず英語も解らない者たちが数多くいるのだ。そういう連中の心を鷲掴みに出来た方が勝利するかなとは見えるが、外国人である私の予断など許さないだろうと思っている。

私は経験上から「民主党政権は我が国にとって決して好ましくない」と言い続けてきた。確かに私はアメリカに数多くいる「トランプ嫌い」の範疇に入るとは思う。だが、兎角批判されがちだったトランプ大統領が講じてこられた対中国政策は、矢張り我が国にとっては非常に重要なことであり、彼とバイデン候補の何れが勝つかなどに心を奪われていないで、アメリカ大統領選挙の結果如何で我が国が如何なる対中国政策を採るべきかに気を配る方が、遙かに重大なことだと考えている。

ということは、私の「閃き」である、トランプ大統領の再選が望ましいのだとなってくるのだが。終わりに、英語の講釈を。「トランプ」というカタカナ語はを聞けば「トランプカード」事だと思われる方は多いだろう。ところが「トランプ」は英語では“playing card”と言うのだ。“trump”を英和辞書で見れば「切り札」と出てくる。何処かでカタカナ語製造業者が取り違えたのだろう。こう言う誤りは多いので、一つだけ他の例を挙げておけば「ホッチキス」は、あの器具を発明したHotchkissさんの名字で、英語は“stapler”なのだ。