新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

1月5日 その2 アメリカの現状を憂うるの弁

2022-01-05 16:15:38 | コラム
更なるアメリカからの新年の挨拶:

実は、何人かの友人知己に新年の挨拶のメールを送っていた。その中でも、アメリカの現状に対して少し厳しい見方をしているものがあったので紹介してみようと思う。私からは昨日の東京都に於ける感染者が76名だったことと、オミクロン株の感染は未だ深刻化していないと伝えてあった。この返信はハーバード大学のMBAでIntel社の精鋭からである。

>引用開始
1,200万人の人口を擁する東京で1日の感染者が76名とはとても信じ難い数字だ。

私はアメリカと日本の最大の相違点は人々のウイルスに対する姿勢/態度にあると思っている。私が何度も日本を訪れて感じていたことは「日本人のある特定の行動というか振る舞いが、仮令それが各字にとって何らかの不便さを生じるようなことであっても忠実に実行することが、社会全体に好影響をもたらしている」点である。 

不幸にもそれと対照的なのがアメリカで、我が国民は個人の権利を最大限に主張する態度に出るのだ。 その表れが、我が国にはワクチンの効果を信じて接種し、マスクをするし大勢での会合を回避する者が数多くいる。しかし、一方にはそういう流れに対して「同調することは個人の権利の侵害である」と称して抵抗する者たちも確かに存在する。 

私は先頃の大統領のように政府機関に属する科学者たちの提言を屡々無視するか嘲笑うような指摘をしていたのに倣ってしまう者たちが出てしまったことだ。このような分裂的な現象が多発するようになってきたのも問題であると、私は憂慮している。  

これは悲しい事態である。私はこのような状況が続くとすれば、何時の日かアメリカ人全体が新型コロナウイルスに感染しかねないと危惧している。そして、自らを守ろうとしない人とその家族は感染してしまうだろうし、命をも失う危険性があると思う。 

「これぞダーウイニズムが作用しているのだ」との説を為す者もいる。しかし、私が遺憾に思っているのは「人々がキチンと行動していれば、回避できた事態が生じていること」なのである。
<引用終わる

因みに、彼には対中国問題に関しては触れておかなかった。

新年の挨拶を嘗ての同僚と交換すれば

2022-01-05 15:27:20 | コラム
話題は習近平にまで及んでしまった:

新年に当たってW社の嘗ての同僚からEmailで挨拶が来たので、それに基づく意見の交換を紹介しようと思う次第。因みに、私はキリスト教の信者ではないので、クリスマスカードなどを送ることをしたことがない。

彼からのEmailの中には「我が国に於ける新型コロナウイルスの状況とオミクロン株の感染の具合」も問い合わせて来ていたので、下記のように返信したのだった。

当方より:
幸運にも、オミクロン株は現時点では貴国ほどに、我々が深刻に捉えなければならない状態には立ち至っていない。こちらでは所謂専門家たちも「何故我が国では新型コロナウイルス(COVID)がアメリカやヨーロッパの諸国のように1日に何万人も感染するような最悪の事態になっていないか」を誰にでも解るように解明していない。

誰しもが思う事は「我が国民は外出する際に必ず忠実にマスクをしているし、訪問先でも間違いなく手を備え付けのアルコールで消毒するからだろうか?」という点である。例えば、東京都内での昨日の感染者数は76人だったが、これでもマスコミは第6波の襲来が迫ってきたと騒ぎ立てている。

私が個人的にかも知れないが危機感を覚えていることは「中国というか習近平の傍若無人の振る舞い」である、数年前にある中国問題の専門家の講演を聴いたときに強調されていたことは「彼らの究極的な狙いは我が国を属国化すること」だった。

この点については、専門家やジャーナリストたちの中には「仮令安保条約があっても、万が一の際にアメリカ軍が我が国の防衛に本気で彼らに立ち向かってくれるのだろうか」との見方がある。貴方はどう見ているのか。(筆者注:念の為付記しておくと、彼は在職中に何十回どころか100回ほども我が国に主張してきていたかも知れない、言うなれば日本通の部類に入る人物だ。だが、日米安保条約があるとは、他の管理職たちと同様に全く知らなかった)

彼からの返信は:
私は習近平が香港と同様に台湾を制圧しようと仕掛けるとみているし、アメリカ軍が中国に対してその野望を食い止めようと軍事行動に出るとは中々考えにくいのだ。しかし、アメリカ中国が日本奪取の野心を抱いているのならば、日本の防衛を無視するとは考えられない。兎に角、そういう事態が生じないことを記祈念するだけだ。