新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

1月27日 その2 バイデン大統領の暴言

2022-01-27 14:23:36 | コラム

大統領が使う言葉ではないと思うが:

昨27日のPrime Newsで、24日にバイデン大統領がFOXニュースのピーター・ドーシイ記者(Peter Doocy)の質問に答えた後で、マイクが「オン」であったと知らずに汚い言葉で罵ったという件が採り上げられていた。近頃、私は余りアメリカのニュースを追おうとしていないので、そんな事件があったことすら知らなかった。

そこで、「それでは」と検索してみれば出てきた。どうやら記者会見が終わって記者たちが席を立ち始めた頃にドーシー記者が、"Would you take a question on inflation ... ? Do you think inflation is a political liability in the midterms?"と問いかけたのに対して大統領は"It's a great asset -- more inflation," と答えた後に無表情で "What a stupid son of a bitch."と呟いていたことらしかった。

上記の英語の所は共同通信の記事では「11月の中間選挙でインフレは問題になると思うか」と尋ね、大統領は「いや、寧ろ強みだ。もっとインフレになっても」となっていて、最後の汚い言葉の部分は、私がこれまでに繰り返して指摘して来た「およそ良識ある者が公開乃至は公共の場で絶対と言って良いほど使ってはならないswearword(汚い言葉)であり、訳しようもないが、報道では「何というくそ野郎だ」等になっていた。それ以上に関心がおありの向きは、辞書を引いてお調べを。

私はこれまでに何度かトランプ前大統領が、大勢の彼自身の熱烈な支持層を前にして一席語られる際に(善意で解釈して)彼らに解りやすいようにswearwordを多用されるのを批判してきた。その汚い言葉を事もあろうにバイデン大統領はマイクが「オフ」であると思われて(オンと承知だったという観測もあったが)使われたとは、単純に言えば大変な驚きだったし衝撃的でもあった。苟もアメリカ合衆国の大統領たるお方としては、論外な言い方だと思うのだ。

私はこの一事を以てバイデン大統領の手腕や品性を批判する意図はないが、俗に言う「お里が知れる」事にはなりかねないとは思う。お解り頂きたいことは「swearwordを使うとこういう騒ぎになってしまうこと」であると認識して頂きたい点であるのだ。なお、Foxニュースはトランプ前大統領の気に入りだった。

 


岸田文雄内閣総理大臣に思う事:

2022-01-27 09:43:24 | コラム

もう岸田総理に関しての感想というか批判をしても良い時期に至ったと思う:

偽らざる感想は「矢張り、先入観とそれほど違ってはいないお方だった」である。その先入観念とは「必要以上に慎重であり、語り口も同様であって何を言われたいのかが解り難い政治家」だった。だが、岸田氏はそのような失礼な見方を一掃するかのような「二階幹事長排斥」を堂々と明らかにして、前回の総裁選出馬の意向を鮮明にされた。「もしかすると、これが岸田氏の本性であり、慎重かと見えて姿勢はフェイント(feint)で見せかけだったのか」とすら感じていた。早めの国会解散と総選挙に打って出られた手法も「見直すべきか」と思わせられた。

そして、待望の(誰の?)の通常国会となり、予算委員会も始まった。その模様は気が付いたときには国会中継で見ていたし、後刻一問一答もニュースで見ていた。そこで得た印象で「岸田総理とは」と決めつけるのは早計だろうし、公正でも合理的でもないと思うが「矢張り先入観とは大きくは変わっていなかったのでは」だったのだ。

その点を僅か2件についての質疑応答だけから云々するのも、これまた不適切かと思うが「あれで良いのかな。一国の総理大臣としては、もっと思い切ってと言うか一刀両断的な答え方をして頂きたかった」と言いたくなった。それらとは、立憲民主党が訊いた「濃厚接触者の隔離期間を10日間ではなくアメリカやUKと同様に5日間にすべきでは」と「何故、前倒しにすると表明された3回目のワクチン接種が未だに10%にも満たないのか」だった。

総理の答え方は私には何をおっしゃりたいのか理解できなかったし、単なる逃げ口上の如くに聞こえた。「この方にお任せして良いのかな」と「不安に感じたのは私だけでなかったら良いのだが、遅れている実態が下から総理に時宜を得て上がっていないのでは、あるいは現場(下情?)に通じておられるのか」という疑念である。私には言葉を濁して済む問題ではないとしか思えないのだ。もしかして、我が国では組織に段階があるために、総理までに情報が届くのに時間がかかっているのかと疑った。

昨夜から多くのテレビ局のニュースで「検査キットの深刻な供給不足と、一部の医療機関では今週中に在庫切れを生じる」と報じているし、中川医師会長は「一部の医療機関ではない所が買い占めているのは・・・」と警告していた。私は実情を知らずして言うが「この供給態勢のようなことは第5派が静まりかけてきた時期に、次なる波の発生に備えて万全の態勢を採っておくこと」が出来ていなかった政治の不手際だと思うのだ。故に、野党の質問をはぐらかすしかなかったかのように見えてしまうのだ。もしもそうだったら不安にさせられる。

オミクロン株の感染振りを、毎日毎晩マスメデイアに「これでもか」とばかりに感染者数の急増振りを肝にして見せ付けられては困るのだ。岸田総理には慎重(裏は「優柔不断だが」)な姿勢を維持しておられても良い時は過ぎたとあらためて認識され、二階幹事長排斥を言い出されたような果断な姿勢で、この誰がやっても難しい時期を乗り切る断固たる姿勢で臨んで頂きたいのである。