新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

11月2日 その2 大きな試合ではエラーをした方が負ける

2023-11-02 13:53:10 | コラム
日本シリーズ第4戦を観て:

昨1日夜は、ジャイアンツが嫌いだという以外に贔屓のティームはないので「オリックスが勝つ」と仮定して観戦することにした。折角贔屓にしてやったのにも拘わらず、オリックスは意外にもソツだらけの試合運びの上に、肝心要の場面では記録にならないエラーまでした為に負けてしまった。勝ち方を忘れたのかと疑った。

エラーと言えば、第3戦目でも阪神の伊藤将司投手が、ダブルプレーを焦ったのか2塁に悪送球した直後に、宗に痛打を食らってしまった。この失策などは、私が指摘し続けてきた「大きな試合での勝ち方を未だ知らない、経験がない」事がもたらした失態だと断定する。伊藤は「これで敗戦から学んだ」という良い経験をしたとの自覚が出来ていれば結構なのだ。

昨夜のオリックスは焦りからか、阪神は場慣れしていない緊張感からか、エラーが多かったし、それが敗戦に直結してしまっていた。この辺りを「オリックスにはソツがあった」と表現しておいたのだ。その一つの例が堅実な守備をする宗ともあろう者が、バウンドが変わったくらいでゴロを取り損ねた事だし、中川圭太が簡単な外野フライを落球した失態にも現れていた。阪神だって佐藤輝明も詰まらない失策を演じたが、幸いにも失点の原因にはならなかった。

きついことを言えば、オリックスの敗戦責任選手には、先ず中川圭太を挙げておきたい。何がいけなかったと言えば「9回の裏に岡田監督が窮余に一策かとまで見えた故障上がりの湯浅を出してきた際に、1球目のインサイド低目のボール球を振りに行って凡退したことだ。代わった投手の一球目を打てという高校野球のような原則があるが、私ならあの場面では「どんな投球が出来るかを見極めてから振りに行く」だろう。最後のPL出身者はフライ落球の埋め合わせをしようと功を焦ったのか。記録に残らない失策である。

次はキャッチャーの森友哉だ。9回の裏には森は低く投げさせ手ダブルプレーでも取らねばと考えたのだろうが、ボールになるフォークボールを投げさせて2回も暴投&捕逸で走者を進めさせてしまった。そういう制球力がある外国人投手であるかないかの見極めがついていなかったのか。これも記録には現れない失態。挙げ句の果てに大山のカウント3-2にして、万事休すとなってしまった。茶髪を坊主にして出直せ。あれなら若月の方が上ではなかったか。

私は中島監督の申告四球作戦はダブルプレーを取ろうという計画だろうから、間違ってはいなかったと思っている。だが、起用した投手が眼鏡違いだった。大山悠輔に打たれない所にコントロールできないようなワゲスパックを使ったのは監督の失敗。相手の失敗というか失敗を巧みに活かせた阪神には「ツキ」があったし、それを活かした腕もあって運を逃さなかった。このツキと幸運が本日何処まで活かせるかにシリーズの命運がかかっている。

気になることはと言えば、オリックスには所謂「シリーズ男」的な活躍ができている者が未だ出てきていないこと。昨夜などは、その兆しが仄かに見えた頓宮を引っ込めたのが痛かったのではないか。阪神には近本、木浪、一寸落ちてきた中野、振り回してばかりいるのが気にはなるがヒットが出ているルキー(ルーキーなんて英語はない)森下と候補者がいる。

という次第で、今夜も何れが勝つのか閃きは来ていないが、エラーをしないように十分な注意が必要なのだろう。だが、それ故に過度の緊張をしないようにする事だろう。ひょっとすると、点の取り合いか打ち合いになるかも。


矢張りカタカナ語はおかしいよ

2023-11-02 07:24:18 | コラム
「スタッフ」などと発音する英語の単語はない:

勿論、”staff”のこと。この「職員、社員、従業員等」を意味する英語の単語は「フタッフ」のようにカタカナ表記され続けてきた。この私自身もこのローマ字読みした表記のおかしさに気が付かず、排斥の対象にもせず何気なく使ってしまう不始末振りだった。

「また、カタカナ語の揚げ足取りか」と思われるだろうが、ご用とお急ぎであってもご一読賜りたい。問題にしたいことはOxfordでもジーニアス英和でも「スタッフ」となるような発音記号は記されていない。Oxfordには「スターフ」となっていて、アメリカ式が「スタフ」とされている。ジーニアス英和は両論併記だ。正確にはそういう発音だとご承知の方はおられると思うが。

それでもカタカナ語製造業者は「スタッフ」としたかったようだ。彼らは正確な英語の単語の発音が普及することを何としても阻止したかったのかと疑っている。

私はもう10年以上も前のことになったが、このローマ字読みをしたカタカナ表記と争った経験があった。それは、紙おむつ用に使われているパルプ=fluff pulpのカタカナ表記でのことだった。私は何にも考えずに「フラフパルプ」と訳した。すると、編集者から「業界の標準的用語はフラッフであるから訂正を」とのクレームが来た。信念を曲げなかったが、業界の標準というか通念には勝てなかった。

何度でも同じことを言うが、「彼ら報道機関の担当者はカタカナ表記にするときには、英和辞典も英英辞典も一切参照せず、ローマ字読みにするのは、部内にそのような鉄壁の大原則が設けられていて、素直にそれに従っているのからか」と疑っている。英語教育重視を叫び続け、単語が重要だというのならば、何故原語と異なる「メジャー」だの「セキュリティー」のようなカタカナ表記を普及させたのが理解不能だ。

この奇妙な表記を普及させた責任は、何処の何方が負うべきなのだろうか。英語教育に従事しておられる方々は、何が故にそれを黙認しておられるのだろうか。彼らは「スタフ」や「メイジャー」や「セキュアリテイー」や「アルミナム」や「コラージェン」としたら間違いだとでもいうのだろうか。現に、このソフトでは「スタフ」も「メイジャー」も許してくれないアンダーラインの理由/基準はどこにあるのかな。