新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

11月27日 その2 我が国の英語教育の問題点を追求する:

2023-11-27 15:24:17 | コラム
ハッキリと問題点を言おう:

今日までに繰り返して「我が国の英語教育の問題がある」と指摘して、どの点がどのように宜しくないかとの例文も挙げて語ってきた。だが、非常に残念なことに、この意見について何処からも反論はなかったし、尤もであるとかの類いの反応をも得られていなかった。そこには「私の方にも多少遠慮があり、ズバリと簡明直裁に問題点を論ってこなかったのかも知れない」との反省の余地もある。

そこで、今回は解りやすい形でというか表現で、私が見る問題点の具体的な例を挙げてみよう。

*英会話の達人かと思わせられる話し方:
先ずは、もう何年前のことになったか記憶も薄らいだ「地下鉄の車内で聞いた、一聴英会話の達人で英語ペラペラ風の同胞の語り」から入って行こう。それは

”Every years, I take vacation, you, know, I take family to Europe, you know. My family enjoyed. But nowadays children become big and go to school, you know, so we can’t stay long. And we don’t go, you know. My wife unhappy and become angry.”

という具合だった。文法も何もないとお分かり願えれば、先ず第一段階を達成できたと思う。

この文章をよどみなくスラスラと言えるのは良かったかも知れないが、我が国の英語ペラペラの方が屡々犯す文法の過ちが非常に多いのが特徴である。経験からも言えることは、このような表現の仕方でも、相手が聞く耳を持ってくれて寛容な方であれば、話は通じるのであるし「貴方、文法の間違いが多いから減点します」のような事態にはならないのだ。

上記の例文を文法的に訂正し、知識階層では常識として品位が落ちるとされている“you know”のphraseを除外して、正確な英文に直すのはかなり難しい作業になるのだ。そこに言える事は「我が国の英語教育で重視している単語の知識は活かされていないし、文法も全く無視した形になっている」点なのだ。例えば、everyの後に来る名詞は単数でしかない事、過去形も現在形もごっちゃになっている事等を指摘できる。

その他に目立った事はといえば、“children become big“がある。この辺りを察すれば「子供たちが大きくなったので」即ち「成長したので」と言いたかったのだろうが、growが思い浮かばなかったので咄嗟に機転を利かせて“become big“としたのは凄い応用力というか言い換えの技術が発揮されている。だが、ここでは過去形にしてbecameであって欲しかったのである。ここには時制を無視していたという欠陥がある。

次の問題点はMy wife become angry.と文法で言う「三人称単数のsが欠落している事」を挙げたい。このsなどは「そうか、この文章は彼女と三人称で、単数で、現在の事だから動詞の後にsを付けるのだ」などと頭の中で考えていてはならず、自然にbecomes angryのように口から出てくるか、手が動いて書けねばならないのだ。そうなるように訓練する方法として私が推薦するのが「音読・暗記・暗唱」なのだ。

私は中学の頃からこの音読・暗記・暗唱を繰り返して、結果的には自然に文法が身につき、自然に正しい言い方と書き方が出来るようになったのだった。高校3年の時に師事した鈴木忠夫先生は「そうする事で何時かは文法的に正しい英語/英文が口から出てくるようになる」と、音読・暗記・暗唱の英語の勉強法を承認し、推薦しておられた。

換言すれば「流れの中で覚えておく事が肝心だ」という事。「そんな学習法が有効だとは信じられない」と、否定的に考えられる方は多いのは百も承知している。だが、私を含めて何名もの立派な成功例があるし、某商社で若手をこの方法で個人指導した際にも、明らかに効果が上がって、課内随一の英語の使い手に成長していた。

*I gift ball police.:
事ここに至れば、腹蔵なく言おう。悲惨にして重大な悪い結果だと受け止めた。このくらいの英文しか思い浮かばなかったように中学生を3年間も英語を教えてきたとは、文部科学省を始めとして中学校の英語教師の方々に猛反省を求めたい。「何をどのように教えれば“I gift ball police.“しか言えなくなるのか」さらに「スピーキングテストで60%が零点となってしまうのか」という疑問が生じる。

昨年の11月にこの件を発表した際にも、何処からも何らの反響がなかった事には大いに落胆した。そう言う根拠は「私は真っ向から我が国の英語教育の至らざる点を真正面から取り上げて批判したのである」のにも拘わらず、何らの反応がなかったという事は、事の重大さを認識できておられない方が多かったと受け止めた。非常に遺憾であり残念だった。

要するに「あの程度の簡単で単純な表現も出来るようにならない教え方をした事を反省して、事態を改善しようとは思わなかったのかと問いかけたいのだ。未だに「試験の為の英語を教え、TOEICで良い点が取れるようにすることを金科玉条の如くにでも認識しているのか」とも問いかけたのだ。何とかして打開すべき事態であると認識して改善すべきではないのか。ここでも「音読・暗記・暗唱」を推奨して終わる。


2023年10月の新宿区の人口

2023-11-27 07:33:07 | コラム
23年10月の人口には一寸した変化があった:

昨今のここ新宿区百人町/大久保地区にも、ガラガラとトローリーケースを滑らせて動き回る(私の判定では)BからC級のインバウンド様が増えてきている。彼らが円安に乗じて我が国で爆買いをしようと遙々やってきたとは到底思えない人品骨柄だ。特にこれという観光名所(tourist attraction)もないのに、何をしに見にやってくるのだろうかと訝っている。その疑問は今月の新宿区の広報がある程度は解決してくれた。

即ち、人口が対前月比で807人も増えて349,616人となったのだが、その増加を支えていたのが一気に1,022人も増加していた外国人だったのである。一方では、日本人は215人も減少していたのだった。想像すれば、日本語学校が新学期を迎える頃とも思えないので、あのトローリーケース族たちは新規に居住したのではないかということになる。だが、真偽の程は保証の限りではない。

そこで、合計43,859人にも達した外国人が全人口に占める比率を計算してみれば、12.5%と前月の12.2%から大きく(?)伸びていたのだった。日本人は305,757人で△0.01%の減少だった。当方は常に外国人の動向を観察しているが、ここ百人町3丁目の直ぐ近くにはコンビニが数軒あるだけで買い物には不自由な住宅地帯にも、異邦人が住み始めていると確認し始めたのだ。

彼らが如何なる手段で生活費を稼ぎ出しているのかは想像が及ばないのだが、中には嬉々として乳飲み子を抱えて歩き回っている家族も見かけるのだ。山手線の線路の内側で大繁盛のKorea townならいざ知らず、この界隈であの一見モズレム風の者たちを雇えるのは、ハラルフードの販売店くらいしかないと思えるのに。それとも、何処かの現場ででも汗を流しているのか。

ここで、一気呵成に行政を非難すれば「無制限に観光客を誘致することの『コインに裏側』が、この地区には現れているのでないか。ではあっても、ある統計が示していたことは「区内に最も多い外国人は中国人で、以下韓国、ベトナム、ネパールと続いているとかだ。これを見れば「割れたガラス窓」の理屈が当て嵌まるように思えてならない。また、中国の若者が安価な労働力の供給源とは見えないのだ。

先月も“我が国でも屡々聞く台詞で、地方から東京を目指して出てくる若者たちが「東京に行けば何とかなる」という安易な夢を抱いているのと同じ考え方で、外国人がやってくるのでは”と指摘した。日本乃至は東京(の中の新宿)は経済的に繁栄が続いており、彼ら異邦人が容易に稼げて祖国に送金可能な「理想郷」に見えるのではないか、現実はそう甘くはないのにも拘わらず。

先日もここを訪れられた大学教授が「これだけ多く見かける異邦人が、警察のご厄介になるようなことを犯していないのならば、それはそれで素晴らしいのではないか」という感想を漏らしておられたのが印象的だった。

何度でも同じことを言うが、是非一度山手線新大久保駅で改札口を通過して外に出て欲しいのだ。「ここはどこの外国か」と当惑させられるほど多くの外国人が出入りしているのだ。何も週末だけの現象ではなく、構内は身動きもままならないし、改札口の外側には待ち合わせの人々の群れで交通信号さえ見えない時があるから。

このような外国人とKorea townに押し寄せる我が国の老若女があれほど多い状況は歓迎すべき事なのかどうか、実地検証してお考え願いたいのだ。彼ら外国人は一体全体何を求めて繁盛し続けているとも思えないこの界隈にやってくるのか、35年もここに住んできた私には未だに理解不能なのだ。

参考資料:新宿区広報11月25日号