新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

一寸軽めの話題を

2023-11-18 07:31:54 | コラム
意外だったのは中国のサイズの表示でXL=我が国のMだったこと:

このところ、歯を食いしばらないまでも、懸命に重たい話題を集中的に取り上げてきたので、今回はキーボード打ち休めのお話を。

我が家の直ぐ近所に、中国製の衣料品と雑貨を廉価で販売している店があるという話は既に取り上げてあった。そこで一昨日だったか、寒さの中をやや薄着で外出して「これでは保たない」と危惧している時に、丁度その前を通りかかったのだった。その店外にダウンヴェストが¥500(税抜き)と表示されたPOP(point of purchase advertising)の下に吊るされていた。デザインも色も良いと見えたのでMを取りだしていた。

そこに販売員が出てきて「それでは小さすぎるのでは」と、街頭で試着を薦められた。何と「ちんちくりん」だった。それではとLを試すとこれまた駄目。彼女は「中国はサイズの表示が違うのだ」と言ってXLを薦めた。するとどうだろう、年老いた所為で5尺3寸以下にまで縮まった当方には未だ小さすぎた。結局XLで決着したのだった。XLですぜ。

この店で吊るされている衣料には、なかなか魅力的な価格でデザインも面白い商品が散見されたのだが、何時見ても「これは」と思うとXLか2XLなのだった。てっきり、これは中国で売れなかった大き目のサイズを東京に持ってきては投げ売りしているのだろうと解釈していた。ところが、豈図らんや、中国のXLは我が国のM辺りに相当していたのだった。

そこでタグを調べてみれば、Made in Chinaとは表示されているが、販売店は東京都新宿区に登記された会社だったのだ。そこには「中綿ダウン100%」とうたわれていた。丁度、薄着ではと案じていた所だったので、躊躇なく購入しそのまま着用に及んで出かけた。暖かかった。何でこれが¥500なのかと疑いもせずに。

そこで思い出したことがあった。それは10年以上も前に上海で香港の有名ブランドのお買い得のダウンのコートを買ったことだった。小柄の当方に丁度だったコートのサイズはLだったが、気にもせずに着用した。そこで、今回は「なるほど。中国のサイズの表示は我が国のそれよりも一段階も二段階も大き目になっているのか」と理解できた。因みに、アメリカに行けば、我が国のMが向こうのSに相当するのだ。これらも異文化の範疇かな。

だが、家内に言わせれば「これから終活でも考えねばならない時に、安いからと言って無闇に荷物を増やすのは如何なことか」と釘を刺された。元より増やす気はないが、秋を飛ばしていきなり冬がやってきた状況では、お買い得な防寒具(cold gearと言うが)を見つければ買い入れて超高齢化が進む我が身を守ろうと心がけても良いだろうと、500円のダウンヴェスト購入を正当化した次第だ。