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新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月25日 その2 New York TIMESが“ame futo”を報じていた

2018-05-25 16:23:45 | コラム
Taisuke Miyagawaは言われたことをやった:

25日の午前中に一寸時間の余裕があったので、ジムのサロンで Japan Times の後に付いている New York Times を広げてみた。するとどうだろう、一面の左上部に日大フェニックスの「悪質タックル」の記事が載っていたのだった。「ここでもか」とウンザリさせられながら途中まで読んで止めたが、宮川泰介君が頭を下げている写真が掲載されており、坊主頭にしてきた点にまで触れていた。

うまでもないが、New York TIMESはトランプ大統領がワシントンポストとともに fake news を流すと言って嫌うNY州の有力な地方紙であり、アメリカ全土で読まれている訳ではない、念の為。

記事の内容はほぼ宮川君があの場で語った通りで「コーチに言われたことをやった」となっている。それはそれで良いのだが、私はこんな事が仮令アメリカ東海岸だけの新聞であろうとも、あのように詳細に報道されのは決して有り難くもなく、寧ろ不名誉なことだと大いに気になったのだ。記述の仕方にはそれほど皮肉めいた点はなかったと感じたが、ご丁寧にも我が国ではあの球技を“ame futo”と称しているとまで書かれてしまった。

私の印象では明らかに内田前監督と井上前コーチの記者会見以前に書かれたと思わせてくれた。ニュースを提供したのはジャパンタイムズだったのだろうか。そうだったならば、余計なことをしてくれたのかとも考えたが、マスコミが総掛かりで連日連夜報じていたのでは仕方がないかと諦めの境地で眺めてきた。

私は日本大学の理事会もフットボール部も明らかに「謝罪慣れ」しておらず、どのように詫びるのか、誰に詫びるのか、誠意を如何にして示すのか等々が全く解っていなかったと思っている。だが、私はその謝罪下手を責めるのは一寸酷だと思っている。何故ならば、大学は売った買ったのビジネスをしている機関ではないのだから、我々ビジネス世界にいた者たちとは違う。であるから、監督やコーチの謝罪の仕方が拙いと言って批判するのは、少し筋が違うと言って擁護したい気がするのだ。


tトランプ大統領が金正恩委員長との会談を中止した

2018-05-25 08:32:17 | コラム
やっとフェニックス関連の話題から離れたられたかと思えば:

私は今頃になって言うので気が引けるのだが、元々この歴史的と称されていたトランプ大統領と金正恩委員長との会談が本当に実行されるかについては「半信半疑」だった。私独特の閃きでは「シンガポールだろうと何処だろうと、あのお二方が向き合って論じ合う絵がどうしても見えてこなかった」のだった。だが、私はずっと(古森義久が言いだした「トランプ大統領の行動は unpredictable 説」)を信じてきた。だが、最近はやや読みやすい方へと変わりつつあるので、半信半疑ではあっても51対49程度で開催されるかもと希望的に考えていた。

ここから先にこの中止が世界全体と就中我が国に如何なる影響、それも軍事的な面まで考えてだが、を与えることになるのかは、専門家と何処まで頼れるか不明だが政治家にお任せするしかないと思う。だが、事、政治家というか野党の国会議員たちを考える時に、あの連中だけには任せる訳には行かないと思う。絶対に駄目だ。

だが、トランプ大統領はそれだけには止まらない勢いで動いてきた。それは鉄鋼とアルミに続けて自動車には 25%の関税をかけると言い出したのである。私にはトランプ大統領はアメリカの貿易赤字削減策としては「関税障壁」が最も手っ取り早く且つ有効だと信じておられるようにしか見えない。売りたければアメリカ国内で作れとは以前からの主張であり、その点では新鮮味はない。それに、国内での輸入車が値上がりすることはご承知でも、ご自身の支持層の職の増加を優先されると見える。

産経新聞の指摘では、我が国のアメリカ向けの輸出車の台数は年間に168万台にも及ぶので、自動車メーカーの株価がマツダの5.2%を筆頭に大幅に下落した由である。私はここでも、ここから先の対策は安倍総理のトランプ大統領との親密な間柄を活かして頂いて、「殿、ご乱心」とばかりに諫めて頂くかなどと考えている。

だが、私が本気で言いたいのはこんな事ではない。それは今になっても相も変わらず加計学園の獣医学部新設に総理がどうしたとか、森友に国有地を格安で売ったとかをさも国家の大問題の如くに扱い国会での国費と時間を浪費している野党とそれを支えるマスメデイアが前非を悔いて「総理、緊急に予算委員会を開いてトランプ大統領の会談中止問題と不当な自動車への関税賦課問題を審議しましょう」と言い出すのを待っているのだ。

いえいえ、そんなことは夢にもあり得ないだろうが、これらの問題こそが我が国にとっては加計と森友などとは比較するだけでもおかしいほどの大事で深刻な案件なのだと言いたいのだ。勿論、マスコミには日大フェニックスの誰が何と言ったとか、15大学の対戦拒否などを連日連夜報じて貰う必要などないとも言っておきたい。「何だ、矢張りフェニックスだったではないか」と責めないで欲しい。


5月24日 その2 体育会独特の文化

2018-05-24 20:04:22 | コラム
体育の文化の中で育てば:

24日は恒例の嘗てのW社の日本最大の得意先だった大手メーカーの幹部だった方々との昼食会で、約2時間半も楽しく語り合った。なお、目下マスコミの話題となっている日本大学では「保健体育審議会」となっていて、フェニックスの監督である内田正人氏がトップである、念の為。

その2時間半の中で最初の話題となったのが日大フェニックスだった。お客様は関東のフットボールリーグでは歴史ある名門の慶応大学のご出身だが、フットボールそのものと今回の騒動は何故起きたのか、またその背景には何があったかについてはマスコミ報道では明らかにならず釈然としないとの感想を持っておられた。そこで、当方からはこれまでに蓄えてきた知識と今回の問題について知る限りの解説をして差し上げた次第。

聞けば、矢張りと言うべきか何と言うべきか、22日の宮川泰介君の記者会見での切々たる語りの方が真実味を帯びていたと受け止めたが、23日の内田前監督と井上コーチの記者会見における説明には宮川君の陳述との間に矛盾もあれば乖離もあって、責任逃れをしている感が拭えなかったと言われたのだった。私にも尤もだと思えるご意見だと承ったが、私はどちらが真実かまでは言えないが、もしも意見を言わねばならなければ宮川君に同情票を投ずるだろうと申し上げるに止めた。

私も旧制中学から新制高校と大学まで運動部の一員だったので(お断りしておくが、中学・高校では体育会もなかったし、部活などという言葉もなかった)体育会の独特の文化とは如何なるものかくらいは心得ている。その文化は相撲界におけるそれほどには偏っておらず、一般社会の常識とはかけ離れたことはないと思う。

簡単な例を挙げてみれば、野球界では未だに坊主頭が一般的なようだし、甲子園に出てきた高校生の野球帽のかぶり方を見れば、皆同じようにひさしを丸めているし、負けた方の学校は皆予め用意してきた袋に近くから取ってきた海岸の砂を詰めて帰るという具合だ。昭和24年に我が湘南高校の野球部が初めて出た夏の甲子園で優勝してしまった時に「湘南の野球部員たちの中には長髪がいる」と話題になったものだった。戦後になって野球部ができたのでは「文化」を無視したらしい。

関東大学の1部リーグに属する大学の運動部には当然のように独特の文化もあれば仕来りもある。その言わば俗世界とは離れたところで4年間はその文化の中で純粋培養されていく。そこには厳格な年功序列もあり監督やコーチの指示・命令は絶対服従の世界である。そこは実力の世界である以上、1年生でもレギュラーメンバーの地位を得てしまうこともある。勿論、厳しい独特の礼儀作法も仕込まれる。その厳格な規律の中で育った来た者たちは企業社会でも歓迎された時代もあった。

企業社会に受け入れられたも者たちは企業独自の新人教育を受けて、今まで隔絶してきた社会でも通用する社員となって活躍の場を得ていく。ところが、体育会の世界で育てられた有名選手やコーチその他の才能を買われて者たちは卒業後も育てられた運動部に残るのだ。そういう者たちは一般社会と途絶された世界にそのまま残った形となって指導者として視聴していく。即ち、体育会の文化からは離れないのだ。

誇張した表現をお許し願えば、純粋培養されたままでいる以上、ややもすると一般社会の常識とは異なる価値の基準と道徳観で世の中に接していくことになりかねないのだ。しかも、コーチは常に部員たちよりも上に位する指導者の地位を占めているのだ。極言すれば「無理が通れば道理引っ込む」に近いこともあると言えると思う。

今回の内田前監督問いの上コーチの記者会見での説明と質問への答えを聞いていると、「自分たちの言うことは絶対で反論などあり得ない」が通用してきた世界から抜け切れておらず、宮川君の主張と矛盾があっても「そうは言っていない」と言えば通用すると信じ切って語り且つ答えていたように聞こえた。テレビに登場する所謂専門家や記者たちは当然のようにそ矛盾点をついた。私には「彼らは体育会で過ごしたことがないから、偉そうに言えるのだ」と聞いた。

私はあの両名を擁護するのではなく、体育会の文化をご存じないからこそ、あのような聞いた風なことが言えるのだと思っているだけだ。この辺りは例として不本意だが、嘗て昭和30年代初期に後にNHKの運動部長になられた高校の2期上だったKK氏が「相撲界の習慣がおかしいなどと世間が批判するのは間違い。彼ら相撲界は長い間に築き上げた彼ら独自の文化(言語・風俗・習慣・礼儀作法・思考体系を言う)があって、一般社会の常識は通用しない世界だから」と喝破されたことを採り上げたい。

あのお二方の弁明にはKK氏が相撲界と一般社会と相違点を論じたのにも似た違いがあると、私は見ている。記者たちはその点を理解していなかったので、やたらに矛盾点ばかり論ったのだから、司会者が打ち切ろうとしたのだろうと聞こえた。日本大学側では内田常務理事に「貴殿の常識は一般社会のそれとは遊離しています」と勇気をふるってご忠告申し上げるべきだと思う。そうでもしない限り、この問題は「百年河清を待つ」に等しくなりはしないかと危惧する。


kazk様にお答えします

2018-05-24 08:15:50 | コラム
Kazk様

コメントに感謝致します。仰せのことに対して反論はありません。

昨夜の内田前監督と井上デイフェンス・ラインコーチの記者会見は悲しくも醜態でしたね。宮川君を守るようなことを言いながら22日の彼の会見の内容を否定してかかって「言っていない」か「あそこまでやれとは意図していない」、「コーチとして未熟だった」では当人は上手く責任回避したつもりでしょう。だが、正常な常識がある一般社会の人たちには逃げ口上と取られるでしょう。

私はこれまでに何度も「多くの競技の上部団体(~協会の類いです)を運営している会長と幹部たちはその競技の優れた選手だった者たちの成れの果てで、現実の企業社会における実務の経験がなく、相撲界と同様にそこだけで通用する独特の『文化』を創り出してそこに安住してきただけのことであって、一般社会の常識外れの問題を起こす」と指摘してきました。

私が30年以上も親しくさせて頂いている某大学の(56歳?)の教授は「私の社会人年齢は大学院の進んだ22歳で止まっています。これは私にとって欠陥かと常に意識しております」と謙虚に言われている。こういう自覚と考え方は「閉ざされた組織の一員には必要なことだ」と思って拝聴した。この教授を尊敬している。

今回は昨夜までを含めて、内田監督以下のコーチ陣にもこれが当てはまると認識する必要があったかと、大いに遺憾に思っております。確かにフェニックスのコーチの中には大手銀行の現職の部長にまで上り詰めている者もいます。だが、その地位にある者が365日の練習に参加・指導ができるでしょうか。嘗ての篠竹監督の頃の有力なコーチの方々は皆大学職員でしたし、その中から常務理事に昇進した方もおられましたが。彼らは職員であるから365日練習に参加され指導されました。

余所の大学の話ですが、立命館大学では多くのコーチは折角就職した企業を辞めても大学職員に転じて指導していると聞いております。

私には宮川君が記者会見してまで告白したことと、昨夜の首脳部の会見の内容の何れを採って論ずべきかを論じるのは避けますが、一つ感じたことは(あるフェニックスのOBも指摘していましたが)「全ての指示を聞いていると井上コーチが自分で発しいたことで、必ずしも内田監督から命令されたことではなかったようだ」でした。この件については井上コーチは半分も認めていなかったと思います。

日大側の危機管理に拙さがあったことは確かですし、既に私が述べた通りで「初動の遅さ」は致命傷だった気がします。関西学院に向かって後難を恐れて言えることは「内田監督の不満足だったと言え謝罪に伺ったこと」と「宮川君親子の単独謝罪」では水に流さない厳しさは「水に落ちた犬でも叩き続ける意志の表明でしょうか」くらいしかありません。

日大からの最終的公式謝罪文提出の期限は本24日です。昨夜の首脳部の会見を見れば、その内容が関西学院フットボール部と大学そのものに満足願えるのかと危惧します。日本大学は可及的速やかに危機に対応できないままでいると、学連が「除名」までを検討していると報じられています。それでは、将に私が「最低でも」と予測した「秋のリーグ戦出場辞退。2部落ち」などは「軽い、軽い」となっていまいます。

本日はこの辺りで打ち止めにしますが、テレビも新聞も綺麗事ばかり言うスポーツジャーナリストや、体育会見がない良識ある(のでしょう)専門家のご意見ばかりを承って論じていれば、すれ違いばかりで本質を論じることができないかと思うのです。

余談ですが、私は昭和23年に国体の高校の部のサッカーで準優勝した部の一員でしたが、監督と個人的に話をさせて頂いた記憶などありません。指示された通りに練習し動いて決勝戦まで行けました。関東大学1部リーグのフットボール部に所属していた愚息たちに聞いても「監督と個人的に話をすることなどなく、直接の指示などあり得ないのが普通」と言っておます。

蛇足ですが、マスコミは「監督の存在が全ての大学の全ての運動部で同じ近寄りがたい権威者ではない」くらいは承知していると甘い見方をしていると思います。部員全員の名前と顔を覚えきれない大人数の部だったあります。こういうことがあると、直ぐに「民主的ではない」の「不公平だ」などと片付けたがるのは困ったことだろうとお思うのです。部員たちは生存競争で一所懸命なのです。その辛さは部外者には解りますまい

記者たちにも関東と関西の一部リーグの大学の出身者はいると思うのですが。

真一文字拝
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5月23日 その2 話の本筋ではないが

2018-05-23 16:14:21 | コラム
奥野康俊氏とは

あの関学の負傷させられたQBの奥野耕世君の親御さんが、大勢の前で沢山のマイクを置かれ、フラッシュをたかれても妙に語り馴れているなと思えば、先ほど得た情報の通りだった。それは、奥野氏は大阪維新の会の大阪府議会議員だったのだ。だからどうなんだという話かも知れないが、なるほどと思ったので、紹介した。

この方に厳しいお考えの持ち主のようで、日大の内田監督(当時)が不明解でも謝り方に出向かれ、宮川君父親とともにが謝罪に行ったくらいでは許す気がなかったようだ。しかし、深く考えないでも解ることは、非は飽くまでも日大側にあるのだから、部外者が兎や角言うことではあるまい。残すは24日に日大から関西学院大学ファイターズに提出する2度目の謝罪文がどのような文言で書かれているかだろう。