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ビンラディン殺害後もテロとの戦いは続く(1)

2011-05-05 | ラジオ
ロシア大統領府は声明を発表し、ウサマ・ビンラディンの殺害は国際テロリズムとの戦いにおける、アメリカの大きな成功となったが、テロとの戦いは共同での取り組みこそが結果を生み出すものであると指摘した。
一方でアメリカのオバマ大統領は、ビンラディン氏の殺害に付いて、以下のように高らかに宣言した。
「ウサマ・ビンラディンは殺害された。今や第一のテロリストはいなくなった。イスラマバード近郊に潜んでいたところを、限定的作戦によって打撃を与えた。民間人の犠牲は出ていない。
我々は2001年9月11日、約3000名のアメリカ人の同胞を失い、それはビンラディンが犯した犯罪だ。その本人が殺害されたのだ。正義が勝利を収めた。
しかしアメリカの対テロ部隊は今後もアルカイダをはじめ、国際テロ全体と戦いを続けなくてはならない。それは全世界の平和と繁栄のためなのだ」
以上のようにアメリカのオバマ大統領は宣言している。

ビンラディンの殺害に付いては公式発表の前に、ロシア政府に対して事前に連絡があった。ロシアのメドヴェージェフ大統領は、テロリストには逃げ場はない、と指摘した上で、ロシアは早くから国際テロリズムの脅威を目の当たりにしており、アルカイダが何者であるか身を持って実感していると語っている。

全世界で最優先として指名手配されていた10名のテロリストの中に、ビンラディンが加えられたのは1998年のことだ。
当時200名が死亡し、5000名以上が負傷したケニアとタンザニアのアメリカ大使館爆発事件の容疑者とされていた。しかしそれ以前にも、アルカイダの戦闘員をロシアの北カフカスに送るなどして、チェチェン紛争に関与していたと見られている。
2001年9月11日の同時多発テロ事件後、FBIはビンラディンを主要な容疑者としたことにより、指名手配リストのトップを占めることになり、本格的な捜索が開始された。

正体―オサマ・ビンラディンの半生と聖戦 (朝日選書)
クリエーター情報なし
朝日新聞社

ビンラディン殺害後もテロとの戦いは続く(2)へ続く

5月3日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル