今年の末までにロシア軍には新しい部隊、航空・宇宙防衛隊が現れそうだ。ロシア宇宙軍司令官のオスタペンコ中将が、この部隊の創設と、その中身に付いて、ロシア連邦安全保障会議と国防委員会の合同会議で伝えた。
部隊創設の課題を提起したのは、ロシア軍最高総司令官を務めるメドヴェージェフ大統領だ。
新しい部隊はロシアに存在する、航空・宇宙防衛システムの装備近代化の枠内で作られたものだ。
航空・宇宙防衛部隊は、司令官と指揮システムを持った、明確な統合機構を有する事になるだろう。
それではここで雑誌『国家防衛』編集長の見解を紹介しよう。
「航空・宇宙部隊が遂行する任務は、空中及び宇宙空間におけるロシアの国益の擁護だ。ロシアの航空・宇宙防衛の統合システム創設に関する決定は、これから15年から20年後にロシアにとって、切実となるであろう軍事的な脅威の無力化を目指す第一歩と言える。
その頃、つまりこれから15年から20年後には、アメリカをはじめヨーロッパの一連の国々では、成層圏だけではなく、それよりももっと上空で戦闘課題を遂行する、新しい攻撃用の超音速飛行物体、爆撃機やミサイルやロケットなどが開発実用化されていると思う。
それ以外にもロシア国境の周辺では、ロシアにとって潜在的脅威になり得る、新型の機動戦術ミサイルを持つ国々が現れ、かなり緊張した状況が形成されるに違いない。
こうしたあらゆる脅威を無害化するために、航空・宇宙防衛の統一システムが作られつつあるのだ」
編集長は、このように述べている。
新しい部隊はロシア宇宙軍をベースに作られ、モスクワのものも含めた、現在存在している対ミサイル防衛システムや対空防衛システム、ミサイル攻撃警告システム、また危険なミサイルの追跡を保障する人工衛星など、全てがその中に入る事になる。
地球周辺の宇宙空間も含めた標的を、殲滅可能なS500システムが装備に入るようになれば、航空・宇宙防衛隊のシステムは、その最終的な全体像が出来上がる事となる。
ロシア軍は、最新鋭長距離地対空ミサイルS400・トライアンフ、NATOコードではSA21グロウラーと呼ばれているが、このS400を積極的に装備に加え続けている。S400トライアンフは戦術及び戦略目的の航空機や、戦術及び機動戦術弾道ミサイル、また中距離弾道ミサイルさらには超音速戦闘機などを撃破可能だ。
専門家達は現在、空中及び宇宙空間からの脅威は、ロシアの軍事的な安全保障にとって最も現実的な問題だと捉えている。
地球のあらゆる場所が、宇宙からの攻撃にさらされる可能性があるのだ。それゆえ宇宙からの偵察また諜報活動と、脅威の阻止を一つにまとめる、統合するシステム作りという課題を持った、今回、提起されている新しい航空・宇宙防衛部隊の創設は、ロシア国家の安全保障強化という課題に完全に応えるものと言えるだろう。
5月20日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
部隊創設の課題を提起したのは、ロシア軍最高総司令官を務めるメドヴェージェフ大統領だ。
新しい部隊はロシアに存在する、航空・宇宙防衛システムの装備近代化の枠内で作られたものだ。
航空・宇宙防衛部隊は、司令官と指揮システムを持った、明確な統合機構を有する事になるだろう。
それではここで雑誌『国家防衛』編集長の見解を紹介しよう。
「航空・宇宙部隊が遂行する任務は、空中及び宇宙空間におけるロシアの国益の擁護だ。ロシアの航空・宇宙防衛の統合システム創設に関する決定は、これから15年から20年後にロシアにとって、切実となるであろう軍事的な脅威の無力化を目指す第一歩と言える。
その頃、つまりこれから15年から20年後には、アメリカをはじめヨーロッパの一連の国々では、成層圏だけではなく、それよりももっと上空で戦闘課題を遂行する、新しい攻撃用の超音速飛行物体、爆撃機やミサイルやロケットなどが開発実用化されていると思う。
それ以外にもロシア国境の周辺では、ロシアにとって潜在的脅威になり得る、新型の機動戦術ミサイルを持つ国々が現れ、かなり緊張した状況が形成されるに違いない。
こうしたあらゆる脅威を無害化するために、航空・宇宙防衛の統一システムが作られつつあるのだ」
編集長は、このように述べている。
新しい部隊はロシア宇宙軍をベースに作られ、モスクワのものも含めた、現在存在している対ミサイル防衛システムや対空防衛システム、ミサイル攻撃警告システム、また危険なミサイルの追跡を保障する人工衛星など、全てがその中に入る事になる。
地球周辺の宇宙空間も含めた標的を、殲滅可能なS500システムが装備に入るようになれば、航空・宇宙防衛隊のシステムは、その最終的な全体像が出来上がる事となる。
ロシア軍は、最新鋭長距離地対空ミサイルS400・トライアンフ、NATOコードではSA21グロウラーと呼ばれているが、このS400を積極的に装備に加え続けている。S400トライアンフは戦術及び戦略目的の航空機や、戦術及び機動戦術弾道ミサイル、また中距離弾道ミサイルさらには超音速戦闘機などを撃破可能だ。
専門家達は現在、空中及び宇宙空間からの脅威は、ロシアの軍事的な安全保障にとって最も現実的な問題だと捉えている。
地球のあらゆる場所が、宇宙からの攻撃にさらされる可能性があるのだ。それゆえ宇宙からの偵察また諜報活動と、脅威の阻止を一つにまとめる、統合するシステム作りという課題を持った、今回、提起されている新しい航空・宇宙防衛部隊の創設は、ロシア国家の安全保障強化という課題に完全に応えるものと言えるだろう。
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5月20日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル