リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

ミーハーなこころ

2011-01-09 09:54:18 | オヤジの日記
2種類のボリュームある仕事が終わり、今日の午後には、レギュラーのドラッグストアのチラシが入ってくる。

これは、私の精神を安定させるには、最高の薬である。

新年から順調だ。
その幸運に、私は涙している。

仕事さえしていれば、雑音は気にならないから、俺って、典型的な仕事人間なんだな。
要するに、単純なんだな。


話変わって・・・・・、
もともと私はテレビは見ない人間だから、どうでもいいことかもしれないが、最近の我が家は韓国に占領されている。

それは、中学3年の娘と娘のお友だちの居候さんが、K-POPにどっぷりと浸かっているからだ。
ダイニングに置いてあるテレビは、絶えずCSで放送される韓国の歌番組を映し出している感がある。

おそらく今年に入って、日本の番組を見た記憶が私にはない。
ニュースも見ていないかも・・・。

加えて、流行に極端に弱いヨメが、娘たちに追随するから、我が家だけ公用語がハングルになったのかと錯覚するほどだ。

ヨメは、ナントカいう俳優の「冬のナントカ」が流行ったときは、「あんなのどこがいいのかしら。私はゼッタイにあんなのにはハマらないわ」と言っていた人である。

しかし、いま・・・・・、
ヨメは韓国の若手イケメン俳優が出てくるドラマにハマって、娘たちがいないときは、テレビの前で銅像になっているのだ。

要するに、ミーハーである。

「冬のナントカ」が流行る現象というのは、私のひねくれた解釈ではこうなる。

いい年をしたオバちゃんたちは、ミーハーごころを誰もが持っている。
だが、いまさら日本の俳優やジャニーズに入れあげるのには、抵抗がある。
しかし、満たされないミーハーごころを何かで穴埋めしたい。

そのとき、都合よくイケメンの韓国俳優が目の前に現れた。

日本のアイドルではなく、韓国の俳優。

自分は、そんなに軽いミーハーじゃないのよ、という他との差別化、他との調和がほどよく生まれたのが韓国イケメン俳優の存在だった。

だって、ワタクシ、ジャニーズを好きなわけじゃありませんから・・・・・。

私にはどちらも同じに思えるのだが、何かしら「理由づけ」は必要なのだろう。
そうしないと、自分も世間も納得させられないから。


実に、ひねくれた解釈。


もちろん、私にもミーハー心はある。

だいぶ前から、柴咲コウ、菅野美穂が好きだと公言して、鼻で笑われること数十回。
でも私は、鼻で笑われても、構いませんから。


ただ、榮倉奈々が好きだというのは、心の奥底に秘めていますが・・・・・。




楽しかったプチ家出

2011-01-08 09:43:37 | オヤジの日記
原付の旅から帰ってきたのが、今朝(8日)午前零時20分過ぎだった。

なぜか出迎えてくれたのは、中学3年の娘と娘の友だちの居候さんだった。

「また、放浪癖がでたか」と娘。

人生とは、短い旅の繰り返しである、と私。

居候さんは、私の言葉に感心してくれたが、娘は「けっ! 早く寝よ!」と言って、屁をこきながら自分の部屋に入っていった。

この娘は、私の前で屁をすることに、無上の喜びを感じているのだ。

昨日、友人のWEBデザイナーの赤ん坊の顔を見に行った後、練馬の材木屋さんに向かった。
材木を買いに行ったわけではない。
ここの資材置き場にキャンピングカーを停めているハヤシさんに会いに行ったのだ。

ハヤシさんは、7年前に、私が名古屋に日帰りの出張に行ったとき、屋台のラーメン屋で偶然知り合った人だ。
その当時、ハヤシさんは54歳だった。
彼は、福井県美浜町出身の人で、キャンピングカーで日本一周をしている最中だった。

話をして意気投合した。

「これから、俺、賢島に行くんだよね」
そう言うハヤシさんに、尊敬の眼差しを向けた私は、いいなあ、賢島かあ、と呟いた。

その呟きを聞き逃さなかったハヤシさんは、「じゃあ、付いてくる?」。
名古屋へは日帰りの予定だったが、私はそのままハヤシさんに拉致されて、賢島で54歳のオッサンとともに二日間を過ごした。

3食カップラーメンかパンの耳という貧しい食事だったが、キャンプ生活は楽しかった。
それは、ハヤシさんの生き様が、楽しかったからだと思う。

憧れた。
そして、尊敬した。


それ以来会っていなかったが、メールとハガキのやり取りは、途切れずにしていた。

そのハヤシさんから、久しぶりにキャンピングカーで東京に立ち寄ったという連絡があったのが、昨年の12月末のことだった。
私はすぐにでも会いたかったのだが、ハヤシさんは、「バイトがあるんで、来年にしようよ」と言って、1月7日を指定してきたのである。

強い握手とハグの後、昨日もハヤシさんと屋台のラーメン屋でメシを食った。

そして、その後は志村坂上にあるスーパー銭湯に、原付で繰り出した(ハヤシさんも原付を持っていた)。

男同士の裸の付き合い。

楽しい時間は、あっという間に過ぎる。

昨日の午後11時半過ぎ。
別れの時だ。

また、いつか、会いましょう、と私。

「はい。いつか・・・・ね」

握手を交わして、私は原付にまたがった。
格好よく、走り出そうとした。

しかし、湯上りの体に、真夜中の冷気は、凶器だった。

さっぶ~~!

結局、ハヤシさんのキャンピングカーで、武蔵野のアパートまで、送り届けてもらうことになった。

なんか俺、カッコ悪いですよね、と私が言うと、ハヤシさんは、「変にカッコつけるほうがカッコ悪いんだよ」と慰めてくれた。

また、握手をした。

7年の月日が凝縮した握手。

ハヤシさんが、言った。

「Mくん、頑張りすぎちゃダメだよ」


そう言うハヤシさんの目尻の皺が、カッコ良かった。




小さな家出

2011-01-07 10:26:02 | オヤジの日記
前回の予告どおり、プチ家出をしてきた。

今月の8日初稿予定の2種類の仕事は、6日の朝に終わった。

だから、少しだけ、自由な時間ができた。

そこで、武蔵野に越してきて、はじめてできた友人から、一日だけ原付バイクを借りることにした。

それを有意義に使いたいと思った。

今朝、朝4時半に起きて、家族の朝メシを作った。
そして、昼メシは4人分の弁当を作って置いておく。
夜メシは、冷凍保存したものが色々あるが、夜はクリームシチューを温めて食え、と冷蔵庫に貼り紙しておいた。

朝6時10分、まだ暗い中を出発。
まずは、吉祥寺を目指す。

そして、2年半ぶりのインターネットカフェに到着。

午前6時52分。
フラットなスペースのある個室を借りた。
5時間1100円だった。
ついでに毛布も借りた。

暗くて怪しい空間。
しかし、慣れれば天国である。
私を知っている人が誰もいない状況は、この上なく私を落ち着かせる。

個室に入った私は、バッグから特大おにぎり(直径10センチくらい。具はエビマヨ。もちろん海苔で巻いてある)を出し、食いついた。
そして、350缶のクリアアサヒ。
飲み終わり、食い終わって、すぐに眠る体勢に。

9時17分に目覚めて、今ブログを書いている。

これから先の予定は、ある。

まず酔いを醒ましたら、友人の荻窪のWEBデザイナーのところに新年の挨拶に行く。
昨年の12月に第一子が生まれた目出度い男なので、目出度さにあやかりたいと思ったからだ。
彼は、17歳年下の弟子であるが、6年前に簡単に私の収入を追い抜き、いま優雅で幸せな暮らしをしている。
つまり、恥知らずな男だ。

その恥知らずの男の赤ちゃんを見てから、練馬の材木屋さんに行く。
材木屋さんに知り合いがいるわけではないが、そこの資材置き場に、キャンピングカーを停めてある男に会いに行くのである。

7年前に、名古屋に出張した時、屋台のラーメン屋で知り合った男。
その男は、キャンピングカーで日本一周をしている、私より年上の当時54歳の男だった。

彼とは、その場で意気投合し、名古屋へは日帰り出張の予定でいたが、彼が三重県の賢島に行くというのを聞いて、私は付いていってしまったのだ。
二日間、54歳のオヤジと狭いキャンピングカーで生活をともにした。

それ以来、メールとハガキのやりとりはしていたが、会うのは7年ぶりだ。
彼、ハヤシさんは、もう61歳になっているはずだった。

その人に会いに行き、材木屋の近所の屋台のラーメン屋でメシを食い、スーパー銭湯に行く約束をしている。

7年の間に、彼がどれほど変わったか、興味がある。
当然のことながら、私も変わったのだから(要するに老けた)、そのお互いの老け具合を比較するのも、面白いのではないかと、私は今からワクワクしているのだ。


ネットカフェの利用可能時間の11時52分まで、まだ間がある。

だから、これから、また少し寝ようと思う。

寝過ごしたら寝過ごしたで、超過料金を払えばいいだけのことだ。



だから、おやすみなさい。



フリーランスは孤独である

2011-01-06 09:04:29 | オヤジの日記
寝不足だ。

今月8日初稿の仕事を、今朝一気に仕上げたからだ。
まだ二日余裕があるのに、午前4時まで仕事をして初稿を出すのは、私が貧乏性だからか。

他にラーメン屋のホームページを同時進行で、進めている。
これは、今月の15日にオープンの予定でいたから、そのペースでノンビリ構えていたのだが、突然昨年の11月25日オープンに変更になった。

その理由に関しては、馬鹿馬鹿しいので書かない。

とにかく、オープンが早まった。

突然、2ヶ月近くも早めやがって、俺を舐めんなよ!

腹が立ったので、ホームページは、私の思い通りのペースで仕上げることにした。
遅れたって、俺の責任じゃないよ。

仕事は、他にもある。
月に2、3回仕事をいただくドラッグストアだ。

この仕事がないと、私の精神は変調をきたす。

私のヨメが、私の仕事が途絶えると、軽いパニックを引き起こすからだ。

デザイナーとして独立して13年。
仕事が一時途絶えることがあっても、最低限の生活ではあったが、これで生計を立ててきた。

5日程度、仕事が来なくても、必ず仕事は舞い込んできたのだ。
ただ、13年間で15社以上の得意先が倒産し、請負代金が回収できなかった額が、昨年トータルで2百万円を超えた。

乗用車が変えるほどの額を「タダ働き」したのである。

運が悪い、という考え方がある。
私は、そう思いたいのだが、ヨメはそうではない。

「どうすんのよ! どうすんのよ!」と言って、私を責めるのである。
倒産した会社の中には、2日前まで仕事の打ち合わせをして、前月の請負代金も予定通り振り込まれていたものもあった。

それが、突然の不渡り。

予測が、つくわけがない。

請負代金の40万円強が、消えてなくなり、私には、印刷会社への支払い義務だけが残った。
踏んだり蹴ったりだが、ヨメは、そんな私を「どうすんのよ!」と責め立てるのだ。

腹を立てた私は、そのとき二日間のプチ家出をした。

ただ、信じられないことに、ヨメは、私が家出した理由を理解できないらしいのだ。
二日間、印刷会社への支払いの金策に走り回っていたと思っていたようである。


フリーランスの心の奥底に澱む孤独を、ヨメは理解するつもりはないようだ。


だから、仕事が少しでも途絶えると「どうすんのよ!」とパニックを起こす。
「今からでも遅くはないわ。正業に就きましょ」とも言う。

2百万円が回収できなくなった亭主を、不甲斐ないと思っているヨメという人種。

友人4人とともに立ち上げたラーメン屋は、オープンしたばかりだから、これから数ヶ月は、収入が期待できない。
それは、私には仕方ないことに思えるが、これから半年先の売り上げのシミュレーションを提示して丁寧に説明しても、実際の収入がないと、ヨメには遊んでいるとしか思えないらしいのだ。


また儲からない仕事をやるつもり?
騙されてるんじゃないの?


今月の9日に、ドラッグストアの仕事が入ってくる。

その前に、一日だけ、また小さな家出をするために、正月前にいただいた仕事の初稿を、今回二日早く仕上げた。



朝の7時過ぎから夜12時までの「小さな家出」。

今回は、どこに行こうか。

有意義な家出がしたい。

私は今、プランを数種類思い描いて、少しだけワクワクしている。




古本を買った

2011-01-05 10:22:13 | オヤジの日記
昨日、静岡の得意先に年始の挨拶に行った帰りに、ブックオフに立ち寄った。

本はよく読むが、新刊は買わない。
買うのは、中古だけだ。
それもほとんど100円前後の文庫本だ。

時代小説、ミステリー、ノンフィクション、ルポルタージュ。
気に入った作家のものも読むが、気に入っていなくても、何となくタイトルが気になったものは読む。

昨日買った本は、こんな感じ。

佐々木譲の「くろふね」。
東野圭吾「時生」。
沢木耕太郎「危機の宰相」。
原寮「愚か者死すべし」。
堂場瞬一「血烙」。
金原ひとみ「アッシュベイビー」。

今回は、ミステリーが多い。

読むのが楽。
適度に脳細胞を刺激するには、ミステリーが手っ取り早い、というのがある。

中でも原寮は、お気に入りである。
寡作の作家だが、どの作品も個性的で、皮肉を含んだ主人公のセリフが、無条件に頷ける。
要するに、相性がいいということだろうか。

逆に相性が悪いのは、内田康夫。
5、6冊読んだが、どれも最後まで読み終えることができなかった。
どれもが緊張感のない文章の羅列で、劇画的な描写が我慢できなかった。

海堂尊の医学ミステリーも、そう。
変に理屈を捏ね回した比喩が鼻について、50ページ読み進むのがやっとだった。

つまり、相性が悪い。


帰りの東海道線の席に座って、沢木耕太郎の「危機の宰相」を読み始めた。
「売春防止法」を前フリに使うという、沢木耕太郎らしい導入部である。

文章に、独特のリズムがある。
これは、きっと面白いに違いない。

ただ、同じ車両に乗り合わせた、4人組の男たちの無神経な大声での会話に、貴重な時間を邪魔されて、20ページほどしか詠み進むことができなかった。

40過ぎの酔っ払いオヤジ。

東海道線は、おまえたちの宴会場じゃないぜ!