ドイツ菓子 「ユーハイム」 の最新ブランド 「マイスターユーハイム」 の商品開発に携わっているのが、ドイツの菓子マイスターである ベルント・ジーフェルト氏。
このブログでも彼を何回か紹介していますが(2007/6/23、2008/1/26)、
この度またまた来日し、私の大好きなケーキを目の前で作ってくれました


シュヴァルツヴァルダー・キルシュ・トルテ
シュヴァルツヴァルトとは、ドイツ南西部に広がる「黒い森」のことで、
キルシュは「サクランボ」。
つまり 「黒い森のサクランボケーキ」 です。
黒い森の豊かな恵みであるサクランボと、サクランボからつくられるリキュール「キルシュワッサー」、黒い森を表すチョコスポンジと生クリームが使われています。

山のような形になるようにスポンジにクリームを塗ります

星型の口金で、飾りの生クリームを絞ります

薄く削ったチョコとサクランボをトッピング

できあがり~

チョコはできるだけ薄く削るそうで、これはチョコが高価だった昔の名残り。
でも、今回はた~っぷりと載っています

ココアスポンジと生クリームを何層にも重ねています
保冷技術の発達していなかった昔は「バタークリーム」を使っていたそうです。
今のような「生クリーム」になったのは、第二次世界大戦後なのだとか。
一番下の段の間にはサクランボのコンフィチュールなどが挟まれます。
今回ジーフェルトさんが使ったのは、砂糖の量を少なくして煮たアメリカンチェリーのスプレッド。

このサクランボが甘酸っぱくて、このケーキの中で重要なアクセントを添える存在になっていました。
ドイツには サワーチェリーとスウィートチェリーがあり、ちょうど今頃が収穫の季節。日本のサクランボとほぼ同時期ですね。(スウィートチェリーが6月はじめ~夏いっぱい、サワーチェリーが6月下旬~7月上旬)
ジーフェルトさんは、生のサクランボが手に入る季節には生を、そうでないときは冷凍のものか缶詰(シロップ漬けでないもの)を使うとのこと。
そして、このケーキの最も重要な存在といってもいいのが、

キルシュワッサー
ドイツでは、シュヴァルツヴァルダー・キルシュ・トルテには、必ずシュヴァルツバルド産のキルシュ酒を使わなければならない、ということが法律で決められているそうで、これにはびっくり!
つまり、チェリーブランデーではダメだし、キルシュ酒であっても他の生産地のものはダメなのです。
となると、このケーキをつくるには、シュヴァルツヴァルド産のキルシュワッサーを手に入れねばなりません!
幸い、私の手元にはシュヴァルツヴァルドで買ってきたキルシュ酒が少し残っていますので(2006/4/21で紹介)、これを使えば法律的にも正しいシュヴァルツヴァルダー・キルシュ・トルテが作れます。
サワーチェリーのコンフィチュール(2008/6/22に紹介)もたっぷりと残っているし、今ならカンペキなものができそうな気が(笑)
今回、ジーフェルトさんは、生クリームにた~っぷりとキルシュワッサーを加えていたので、このケーキにはしっかりとキルシュ酒の風味がしました。


こちらは、私が何年か前にシュヴァルツヴァルトの近くの村のレストランでいただいた時のシュヴァルツヴァルダー・キルシュ・トルテ。

初めて本場のシュヴァルツヴァルダー・キルシュ・トルテをいただき、非常に感激しましたが、今回のジーフェルトさんのものと比べると、もっと素朴な味わいだったように思います。
今回のジーフェルトさんのケーキの方がキルシュワッサーがしっかりと効き、サクランボの酸味も充分あって、メリハリがあります。
また、生クリームも口の中ですーっと溶け、良いものを使っているのがよくわかりました。
私がドイツで食べた時は10月でしたので、生のサクランボでなかったのが残念でしたが、それでも、地元の村のレストランで食べたケーキはやはり美味しかったという思い出があります。

ということで、私の中で不動の第一位を誇るドイツの生ケーキは、
やはりこのシュヴァルツヴァルダー・キルシュ・トルテで、これは未来永劫変わらないだろうと思われます
このブログでも彼を何回か紹介していますが(2007/6/23、2008/1/26)、
この度またまた来日し、私の大好きなケーキを目の前で作ってくれました



シュヴァルツヴァルダー・キルシュ・トルテ
シュヴァルツヴァルトとは、ドイツ南西部に広がる「黒い森」のことで、
キルシュは「サクランボ」。
つまり 「黒い森のサクランボケーキ」 です。
黒い森の豊かな恵みであるサクランボと、サクランボからつくられるリキュール「キルシュワッサー」、黒い森を表すチョコスポンジと生クリームが使われています。

山のような形になるようにスポンジにクリームを塗ります

星型の口金で、飾りの生クリームを絞ります

薄く削ったチョコとサクランボをトッピング

できあがり~


チョコはできるだけ薄く削るそうで、これはチョコが高価だった昔の名残り。
でも、今回はた~っぷりと載っています


ココアスポンジと生クリームを何層にも重ねています
保冷技術の発達していなかった昔は「バタークリーム」を使っていたそうです。
今のような「生クリーム」になったのは、第二次世界大戦後なのだとか。
一番下の段の間にはサクランボのコンフィチュールなどが挟まれます。
今回ジーフェルトさんが使ったのは、砂糖の量を少なくして煮たアメリカンチェリーのスプレッド。

このサクランボが甘酸っぱくて、このケーキの中で重要なアクセントを添える存在になっていました。
ドイツには サワーチェリーとスウィートチェリーがあり、ちょうど今頃が収穫の季節。日本のサクランボとほぼ同時期ですね。(スウィートチェリーが6月はじめ~夏いっぱい、サワーチェリーが6月下旬~7月上旬)
ジーフェルトさんは、生のサクランボが手に入る季節には生を、そうでないときは冷凍のものか缶詰(シロップ漬けでないもの)を使うとのこと。
そして、このケーキの最も重要な存在といってもいいのが、

キルシュワッサー
ドイツでは、シュヴァルツヴァルダー・キルシュ・トルテには、必ずシュヴァルツバルド産のキルシュ酒を使わなければならない、ということが法律で決められているそうで、これにはびっくり!
つまり、チェリーブランデーではダメだし、キルシュ酒であっても他の生産地のものはダメなのです。
となると、このケーキをつくるには、シュヴァルツヴァルド産のキルシュワッサーを手に入れねばなりません!
幸い、私の手元にはシュヴァルツヴァルドで買ってきたキルシュ酒が少し残っていますので(2006/4/21で紹介)、これを使えば法律的にも正しいシュヴァルツヴァルダー・キルシュ・トルテが作れます。
サワーチェリーのコンフィチュール(2008/6/22に紹介)もたっぷりと残っているし、今ならカンペキなものができそうな気が(笑)
今回、ジーフェルトさんは、生クリームにた~っぷりとキルシュワッサーを加えていたので、このケーキにはしっかりとキルシュ酒の風味がしました。


こちらは、私が何年か前にシュヴァルツヴァルトの近くの村のレストランでいただいた時のシュヴァルツヴァルダー・キルシュ・トルテ。

初めて本場のシュヴァルツヴァルダー・キルシュ・トルテをいただき、非常に感激しましたが、今回のジーフェルトさんのものと比べると、もっと素朴な味わいだったように思います。
今回のジーフェルトさんのケーキの方がキルシュワッサーがしっかりと効き、サクランボの酸味も充分あって、メリハリがあります。
また、生クリームも口の中ですーっと溶け、良いものを使っているのがよくわかりました。
私がドイツで食べた時は10月でしたので、生のサクランボでなかったのが残念でしたが、それでも、地元の村のレストランで食べたケーキはやはり美味しかったという思い出があります。

ということで、私の中で不動の第一位を誇るドイツの生ケーキは、
やはりこのシュヴァルツヴァルダー・キルシュ・トルテで、これは未来永劫変わらないだろうと思われます

