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ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

スペイン最高峰のアルバリーニョたち

2011-07-07 10:33:07 | ワイン&酒
海に囲まれた日本に生まれ育った我々日本人は、基本的にシーフード好き。日々よく食べますよね。
シーフードに合うワインといったら、先日紹介したスペインワイン 「チャコリ」に加え、同じスペインのガリシア地方のDOリアス・バイシャスで造られているアルバリーニョの白ワインも外せません。

リアス・バイシャスはポルトガルの北部に乗っかる形でスペイン北東部に位置し、海に面しているため(“リアス”はリアス式海岸の語源にもなっています)、海の幸が豊富です。

この地で造られているのは白ワインが多く、栽培ブドウの96%がアルバリーニョ
降雨が多い地域ですが、地盤の主体が花崗岩で水はけが良いのが特徴です。

スペインは赤ワインの国の印象が強いですが、高品質な白ワインもあり、それをアピールするために、今年のスペインワイン広報事務局のプロモーションに リアス・バイシャスのアルバリーニョが選ばれています。 (以前にも紹介 → コチラ

このプロモーションのために開催された試飲会で、え?!こんなものもあるの?!と驚いたのが、こちらのアルバリーニョたちでした。



左から
Albarino do Ferreiro 2008 Gerardo Mendes
Leirana Albarino A Escusa 2008 Forjas del Salnes
Leirana Albarino 2008 Forjas del Salnes

すべてDOリアス・バイシャスで、価格は左から3,600円、4,600円、3,700円(税抜)

Gerardo Mendes(ヘラルド・メンデス)は、ガリシアの伝統的な棚作りで栽培し、収穫は熟度を見ながら一房ごとにていねいに行っています。発酵には最も古い自社畑から採った自然酵母を使用。凝縮感がありながら、ナチュラルな味わいが魅力です。

トップキュヴェ Albarino do Ferreiro Cepas Vellas 2007 は、なんと樹齢300年以上のブドウから造られています。花崗岩混じりの砂質土壌の1haの単一畑で、生産本数は8,000本/年。
ただし、本当に良い年しか造られません(参考上代 5,100円 税抜)
これは間違いなく、スペイン最高峰のアルバリーニョのひとつでしょう


Forjas del Salnes(フォルハス・デル・サルネス)のブドウの樹齢も高いものが多いようで、上記2つのワインはいずれも30~80年のアルバリーニョから造られています。

レイラーナは、マロラクティック発酵は行わず、4ヶ月間のシュール・リーを行っています。
旨味が乗り、口当たりもバランスも良い仕上がりです。

レイラーナ・ア・エクスーサ9g/lの残糖があり、はっきりとした甘みを感じます。
レイラーナと同じ醸造方法にもかかわらず、残糖15g/lの時点で発酵が停止したため(理由は不明)、不思議な甘さのワインとなっています。
他にはないものを探している人にオススメです



しかし、どれもけっこういいお値段しますよね。
クオリティも高いので、それはそれで納得なのですが、もう少し気軽に楽しみたい向きには、こんなアルバリーニョはいかがでしょうか?



左)SPANISH WHITE GUERRILLA “Albarino” CASTILLO DE MAETIERRA

赤ワインが主流のリオハにおいて、ピンタエグループが白ブドウの単一品種だけで造った
“ホワイト・ゲリラ”
DOワインではなく、V.d.T. Valles de Sadacia(バジェス・デ・サダシア)(リオハ近く)



このシリーズは7ブドウ品種8アイテムあります

ゲヴェルツトラミネール、リースリング、ヴィオニエ、シャルドネ、ベルデホ、ソーヴィニヨン・ブラン、アルバリーリョ(各2,100円)

これなら手を出しやすいですし、見ているだけで楽しくなりますね(笑)

(輸入元:ワイナリー和泉屋)
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