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ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

ビオのランブルスコロゼ

2011-07-18 22:52:14 | ワイン&酒
ロゼワインの試飲会で、ひとつとても気になったブースがありました。
それは、イタリアのロゼ



左) Bardolino Chiaretto 'Truta Villa Cariola' 2010 (伊、ヴェネト) 1,995円
右) Lambrusco di Grasparossa di Castelvetro Bio Rose (伊、エミリア・ロマーニャ)
2,520円

45アイテムのロゼワインが出展されていた中で、イタリアはこの2本だけ。
イタリアだってロゼは造っているでしょうに、世界各国のロゼワインの試飲会でイタリアからたった2本だなんて、納得いかないですよね?

ブース担当のインポーターの方の話では、
イタリアでは、ワイン生産者たちが夏に自分で飲みたいワインとしてロゼワインを造ることが多く、地元では夏はキリリと冷やして楽しんでいるんです と仰ってました。

これはイタリアに限らず、フランスでもよくある話で、超高価な赤ワインの生産者の造るロゼワインがとってもリーズナブルゆえ、超人気、という話をよくありますね



左のワインも生産者の夏用ワインで、ブドウ果汁の上澄み(セニエ方式)だけを醸造。
ヴェネト州のワインで、ブドウ品種はコルヴィーナ、ロンディネッラ、モリナーラ
ブドウ品種だけ見るとアマローネ

が、軽やかな果実味がチャーミングなロゼワインなので、もっと気軽に楽しめます。
ただし、生産量限定



右はランブルスコ (エミリア・ロマーニャ州)

ランブルスコは微発泡性ワインですが、白だけでなく赤やロゼもあり、甘口から辛口まで幅広いタイプがあるのが特徴です。

個人の好みは多種多様なので、人によって好き嫌いがあると思うのですが、
このロゼはやさしい味わいで、ほんのり甘さを感じるタイプ(でも、サッパリ系)
しかも、ビオ(有機栽培でできたブドウを使用)。ナチュラルな飲み心地は、素材を生かしたさまざまな料理にも合いそうです。

発泡性のランブルスコはイタリア全土で造られていますが、トスカーナではちょっと少なめ。
逆に南のプーリアあたりでは多く精算されています。
前菜はもちろん、魚料理やパスタ、グリル料理などによく合い、食前酒にもピッタリ。
ちょっと甘い味わい のものが多いのは私のようなスウィーツ好きには嬉しいのですが、完璧な辛党の人にも許していただけたら・・・いかがでしょうか?
アルコール11%とライトで、色もロゼというより赤に近く、ホントにキレイ

ナチュラルな飲み心地なので、真夏日の続く季節にもやさしいワインです。

ストイックなワインではないので、どちらも気軽に楽しめますの。
特に ビオのランブルスコぜひ覚えておいてください。

(輸入元:MONACA)  ※モナカはイタリア語で“修道女”の意味
 和菓子好きには忘れられない名前では?(笑)
 この輸入元、要チェックです。





コメント (2)
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