ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

幻のレストラン「NATIVO」@三軒茶屋

2017-08-29 16:26:37 | レストラン&店

友人からのお誘いで、予約の取れないレストラン 「NATIVO」(ナティーボ)へ。

地下鉄のフリーペーパーで名前は知っていました。
でも、京都のお茶屋さんのように、一般客は予約不可だったので、自分には縁がないなぁ…と思っていましたが、最強の友人がツテを持っていました(笑)

料理はおまかせだそうで、何が出てくるかわかりません。
今回は6名で訪問。一皿はほぼ2人でシェアする形でした。


ワインは、最初にスパークリング(プロセッコ)が1杯出てきて、以降は、ワイン担当の女性スタッフと相談しながら決めていきました。


トスカーナ産サラミとカリフォルニア産いちじく

いちじくは皮が黒く、この皮ごと食べます。
サラミの塩気といちじくの甘さがよく合います。


ワインはイタリアの白。トレッビアーノだと思います。



これがちょっと甘さがあるタイプだったので、塩気のサラミといちじくとよく合いました。



パン


ボッタルガをたっぷりかけた半熟の目玉焼き

ボッタルガはカラスミです。
白ワインと合わせると、やや生臭くなりますので、これはワインと合わせずに。
添えられているのは玉ねぎのピクルスとズッキーニのソテー。ピクルスが甘酸っぱくて、いいアクセントになっていたと思います。



次のワインは、シチリアのグリッロ。
ビオの白ワインで、少し還元ぽいニュアンスがあり、色もオレンジっぽかったです。



イタリアの人参 (3人前)

食感が面白く、しっとり系のカボチャみたいな感じでした。
添えられているのは、イタリアのチーズソース。



人参の甘みとワインがよく合い、しかも、色までバッチリ!



ブッラータチーズ 豆のペースト

ブッラータは、半生タイプのモッツァレッラチーズ的なフレッシュなチーズです。
これを温め、とっろとろになった状態は、超クリーミー



豆はイタリア産で、非常に稀少なもの。入手するのが大変だったとか。



羊肉とアーティチョークのクレープ包み焼き

羊はフランス産。上にたっぷりとトリュフがかかっている贅沢な一皿。
香りが素晴らしく、姿を見て、匂いを嗅いでいるだけで幸せでした(笑)




赤ワインに移り、ピエモンテのバルベーラを選択。
酸がフレッシュで、このクレープ包み焼きには、ちょっと若かったかな。





ピチ(手ごね太麺パスタ) 牛のワイン煮込みソース

ソースは、牛の内臓や骨まで砕いて煮込んだ濃厚なもの。骨の存在がわかります。
麺がむちっとして歯ごたえがよく、ソースとよくからみます。



メインはハンガリーのマンガリッツア豚



豚が来るなら、豚ラベルのワインを!(笑)
フランスのボジョレのガメイですが、これが実においしかった!


マンガリッツア豚のロースト

しっとりと焼き上げられています。脂身は脂っぽくなく、むっちり。
マンガリッツア豚は、ハンガリーの食べられる国宝です。
ここまで相当食べていますが、まだまだ全然食べられるって、スゴイです。


いよいよデザートへ。
本日のデザートは、カカオのグラニテ、カカオのジェラート、カカオのロールケーキ


カカオ はアマゾンの奥地で発掘したものだそう。

6人いるので、2皿ずつ3種類を頼み、シェアしました。


カカオのグラニテ


カカオのジェラート


ジェラートにはカカオを削ってかけてくれました


カカオのロールケーキ


コーヒー



ワインは6人で4本。
いくつか候補を挙げていただき、その中から値段を尋ねながら選びました。




おまかせコースとワインで、一人あたり2万円少々。
サイゼリヤでワイン会とはまったく違います(笑)
久しぶりの贅沢なお食事会でした。

現在は、紹介者なしには行けない店ですが、10月からはもう少しカジュアルっぽいトラットリアになるとか。つまり、一般受付OKということ。
それでも、予約は取れない状態は続くんでしょうね。

今回は、友人のおかげで行くことができましたが、次はいつになるやら…
とにもかくにも、連れていってくれた友人に感謝です




NATIVO
東京都世田谷区上馬1-17-8
電話非公開

コメント
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