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現代に生きる19歳のサーファー・健太と昭和19年に生きる帝国海軍飛行術練習生・吾一が入れ替わる。そして、沖縄戦で健太は人間魚雷・回天で米国の駆逐艦へ突っ込む。吾一は自分の時代への入り口を求めて沖縄の海底へ・・・2つの時代を生きる若者の目を通して、現代、戦争を見つめなおす青春小説。
太平洋戦争末期の日本を語る健太、現代の日本を語る吾一が交互に登場し、二人がどうのように元の世界に戻るのか、戻れるのか、先を急がずにはいられないストーリー展開にハラハラドキドキ。霞ヶ浦航空隊、回天について調べてみたり、改めて「戦争」について考えさせられた作品でした。やっぱり荻原作品面白い!