
評価

伊予松山出身の秋山兄弟の好古は陸軍騎兵隊、真之は海軍の中堅として日清戦争に出撃する。二人の幼馴染の正岡子規は重い病に苦しみながらも近代短歌・俳句の確立に情熱を燃やす。筆者の言葉で淡々と語られる明治期の若者の生きざまから目が離せない。2巻は北清事変まで。
主人公目線で語られていないので、何やら教科書的な感覚で読み進むが、明治維新以後の日本の有り様が詳細に描かれ太平洋戦争への潮流がよくわかる。また、ロシア帝国とロシア人に関してかなり詳しく記述されているので日露関係の理解が深まった。しかし、秋山兄弟、国際感覚にも優れ、軍人バカでないところが凄い!