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風紋(上)-乃南アサ

2020年04月04日 | 読書

評価5

高浜真裕子(高2)の母・則子が殺された。犯人は姉・千種の元担任で真裕子も通う高校の教師・松永秀之だった。千種が二浪したことに端を発した二人の諍いが原因とみられたが、高浜家には数々の問題が横たわっていた。乃南さん相変わらず引きが強い!

高浜家の父・稔は会社の部下と不倫中で家のことは則子へ任せきり、長女の千種は荒んだ生活で家庭内暴力は日常茶飯事、唯一まともな真裕子は事件を境に周りの人間を信じられなくなり現実逃避の傾向が強くなる。周囲の人々やマスコミの好奇の目、悪意にさらされる高浜家の人々、松永の妻・香織の辛い日々が続く。

上巻は事件から松永の逮捕、起訴まで。「これで事件は終わりだろう」と思うのだが・・・下巻ではいったい何が起きるのだろう?こわごわ頁をめくることとしよう。