評価
第2次ポエニ戦役後期まで(紀元前219年7~前206年)。
いよいよハンニバルがアルプスを越えて北イタリアにやって来た。迎え撃つローマ軍にスキピオの名前はない。そのスキピオは紀元前210年、満を持してスペインに遠征する。さぁー、両雄相まみえる下巻へ!
ハンニバルの18番「包囲壊滅戦」、図解入りでとてもわかりやすい。
◆カバーの銀貨について
ローマ通貨の支柱になるデナリウス銀貨の初期のもの。図柄は「女神ローマ」。何であろうと神格化することが好きだったローマ人は、自分たちの首都ローマも神にしてしまった。ただし、戦争ばかりしていたのが当時のローマなので、イヤリングをしていることで女神を表しても、その女神はかぶとをかぶり、剣をそえた姿で描かれている。