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母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

竜馬がゆく(2)ー司馬遼太郎

2022年01月20日 | 読書

評価5

再読(前回2019年1月5日)。
竜馬は江戸留学を終え帰藩の途上での勤王派武士との出会いをきっかけに天下国家に目覚める。藩内で起こる土佐勤王党の動きと決別した竜馬は脱藩を決意、長州へ向かう。桜田門外の変、土佐藩参政・吉田東洋暗殺など内外で明治維新への鳴動が始まった。

絵師の川田小竜の許へ通い、西洋の機械文明の発達と軍艦の必要性を知った竜馬は、藩内革命を一義的に考える土佐勤王党の武市半平太と袂を分かち脱藩を決意したのだが、この当時の薩長土各藩とも主君による反幕への動きは鈍かった。

竜馬、丸亀、萩を経ていよいよ京都へ入る。


竜馬がゆく(1)ー司馬遼太郎

2022年01月20日 | 読書

評価5

再読(前回2019年1月3日)。
誰もが知っている名作、何度読んでも面白い!竜馬19歳で剣術修行のため江戸へ出てから、23歳で桶町千葉道場塾頭として諸流剣術試合にて桂小五郎と対決して勝利をおさめるまで。竜馬、お冴、お田鶴、さな子などの女人に言い寄られモテモテも、国内はペリー来航で騒乱の道へ歩み出す。

まだまだ序章で、剣術修行に励む竜馬の姿が初々しい。全編を通じて竜馬を支える寝待ノ藤兵衛が早くもいい味を出している。冷静沈着、冗談も通じない桂小五郎と竜馬との対比が可笑しい。仙台藩浪人・信夫左馬之助との因縁はまだまだ続く。