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母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

今日の盛岡

2022年01月27日 | 盛岡風景




街なかの消雪歩道あるきにも飽きたので、明治橋から仙北町~バイパス~南大橋へと足を伸ばす。仙北町のメインストリート以外の歩道はほぼ雪だらけで別世界。日差しが強くてちょっぴり背中に汗をかきました。

竜馬がゆく(6)-司馬遼太郎

2022年01月27日 | 読書

評価5

再読(前回2019年1月12日)。
竜馬東奔西走、ついに薩長連合の樹立に成功!しかし、伏見寺田屋では幕吏に踏み込まれ、亀山社中の艦船を持つことができたと喜んだらその船が同志とともに海の藻と消え、もう一隻のユニオン号の船籍は長州に奪われ、と苦難も味わった。そして、関門海峡で幕府海軍と相対するのであった。

維新回転に関する考え方を40頁から引用。
「西郷の革命像は、天皇を中心とした諸藩主の合議制。むろんその下に士農工商という階級制が温存される。竜馬はこれとは異なり、天皇のもとにいっさいの階級を雲散霧消させることであった。大名も消す、公卿も消す、武士も消す、いっさいの日本人を平等にする、ということであった」

薩長連合樹立の息詰まる展開は、何度読んでも手に汗握る!



竜馬がゆく(5)-司馬遼太郎

2022年01月26日 | 読書

評価5

再読(前回2019年1月10日)。
池田屋事件、禁門ノ変(蛤御門ノ変)を経て長州藩恭順まで。この間、竜馬は西郷隆盛と会い、神戸海軍塾の閉鎖にともなって塾生を薩摩藩邸に移すことに決め、長崎にて私設艦隊(会社)を興すことを西郷に提案し賛同を得る。いよいよ竜馬と西郷がフル活動を始める。

軍艦奉行・勝海舟の幕府を否定し、雄藩同盟で日本の外交権・軍事権をおさえるという「幕府無用論」、竜馬の金や軍艦は株として諸藩から出させ、平時は通商をして利潤を分配し、いざ外国が攻めてきたときは艦隊として活躍するという「私設艦隊案」が面白い。ま~どちらも、当時の日本では変人というべき人物ですね(笑)。

長州藩と薩摩藩の内情に多くの頁がさかれて竜馬の登場が少ないこの巻では、お田鶴さまとおりょうの竜馬をめぐる女の対決が出色!思わぬお田鶴さまの口撃に拍手!おりょうは好きになれないなぁ~(笑)。



竜馬がゆく(4)-司馬遼太郎

2022年01月24日 | 読書

評価5

再読(前回2019年1月7日)。
竜馬は勝海舟の肝いりの神戸軍艦操練所設立へ心血を注ぎ、ついに軍艦観光丸の幕府からの貸与が決定して勝と長崎へ向かうなど順風満帆な時を過ごす。一方、長州の外国艦船砲撃や土佐藩の勤王党弾圧、禁門の政変が相次ぎ先の読めない状況が続いていた。

いい歳をした竜馬が、自分が塾頭もしていた桶町千葉道場で昼寝をしていて寝小便をしていたくだりには大笑い。これでは、竜馬に恋焦がれていた道場の娘・さな子も興ざめだろうと思ったらさにあらず、う~む・・・しかし、この場面必要だったのでしょうか、しばりょうさん(笑)!?

さて、現代のニッポンにも通ずるような記述があるので記しておく(238頁)、ある箇所を某政党に置き換えてみると暗澹たる気持ちになります。

「徳川幕府は徳川家の繁栄のみを考えて、三千万の人間をおさえつけてきた。幕府、幕下の諸大名しかり。藩の都合だけで政治をする。いったい、日本人はどこにいるか。もっと栄光をになうべき日本人はどこにいるか。日本人は三百年、低い身分にしばられ、なんの政治の恩恵も受けていない。この一事だけでも、徳川幕府は倒さねばなりませんよ」