まがりかどの先に

まがりかどの先にはきっと良いことがあると信じ、目の前の人生の小路をてくてく歩き続ける日々の雑記です。

砂漠化ってこと?

2019年06月09日 | ラジオな日々
昨日だったか、何気なくラジオ聞いていたら2018年の出生数についてふれていた。
 
少子高齢化は話題となって久しい。

とても深刻な問題であるにも関わらず、正直なところ実害があまりないので、実生活の中ではあまり深刻に考えたことはなかった。
 
「出生数は92万1000人で、過去最少だった2017年の94万6065人を下回り、統計を始めた1899年以降、過去最少となる見込み。
死亡数は136万9000人で、死亡数から出生数を差し引いた自然減数は44万8000人。過去最大の減少幅で、12年連続の自然減となる」らしい。
 
数字だけ聞けばへぇっ~~ていう感じだけど、自然減数は44万8000人(@_@)、これはすごいことだ。
 
少しずつ少しずつの消滅だからあまり気づかないけれど、房総の字田舎の行政区には人口 7~8千というところがザラにある。
全国にはもっと小さい自治体もたくさんあるだろう。
 
44万8000人という数字は、平均の話だけれど、人口8千人換算の自治体が56も消滅しているということ。

これって、日本の砂漠化が始まっているってことである。
 
「女性は子供を産め」という発言をして、国会議員の先生が物議を醸すことが多いけれど、実際男には、子供を育てることはできるけれど、子供は産めない。
 
男女の平等ってどういうことなんだろう?

権利は同じだっていいけれど、もともと違うものが平等ってことはないのかもしれない。
それぞれの持ち分があって、補い合って同権ってことじゃないのかな。
最近はそんなふうに思う。
 
字田舎でもちょっと車を走らせて中核都市まで行けば若い人たちはたくさんいる。
でも子供はつくらない、つくれないということ。
 
社会の仕組みが悪いのではないかと思ってしまうこともある。
 
昭和の時代、月給をくれ、半年に1回のボーナスをくれ、タイムカードをガチャンと押してして毎日何かをやっていれば少しずつでも定期昇給しベースアップもあり、定年時には退職金や勤続中に積み立てた企業年金も用意されているという終身雇用制と言う日本独特の制度の中で日本人は高度経済成長を成し遂げた。
 
大成功は収められなくても、とにかく真面目に毎日を暮らしていればなんとか明るい将来が見えた。
 
貧乏人の夢は、自分はだめでも、子達の世代にはきっといいことがあるという、子沢山である。
そしてそれが間違いなく、次の社会を作っていく。(新しいリーダーの出現を含めて)
 
ある意味自由主義経済社会が成熟した後のりっぱな社会主義国だったのではないかと思ったりする。
 
今の3~40代の人は、「お金が欲しい、将来が不安だ」と、私の同じ頃よりはずっと一生懸命である。
 
シルバーバイトを通じて知り合った彼らに労働条件などを聞くと、正社員だと言っても恐ろしく条件は悪い。
 
吉幾三さんが歌っていた 『おら、東京さいくだ』じゃないけれど、
 
「あっ、年休ねぇ、ボーナスねぇ、雨が降ったらお手上げだ!」
 
「あっ、昇給ねぇ、指示がねぇ、サービス残業毎日だ!
おまけに、おいりゃに退職金もねぇ!」
 
それでもいつ終わるか分からない派遣とか期間契約社員(更新)よりはいいわけで、それなりのプライドをもって働いているようだけれど、これじゃ、結婚も子育ても二の足を踏むわな、と思う。
 
勝ち組が社会を作っていくという考え方はまあ、そうだけれど、そうじゃない。
 
それは歴史が証明していると思う。
 
===========
<今日は何の日>
1993(平成5)年の今日、今上天皇が元外務省職員・小和田雅子さんと御成婚。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする