ここ数日、年金受給の高齢者に五千円ずつお金をくれるという話題がニュースになっている。
この4月から年金が引き下げられるので、その補填だとか。
有り難い配慮のように思えるけれど、
五千円1回でなにする?
五千円1回でどうなる?
対象者は、2600万人くらいとの話もあったので、平成初期の頃の古いカシオのポケット電卓で計算したら、悲しいかな桁があふれた。
一人五千円でも、総額ではたいへんな金額になるのだろうな、ということは分かった。
前に消えた年金問題ということがあったけれど、こういう目先の施策をしたって、砂地に水をまく感じで、どこへいったのやらで終わりじゃないのかな。
マスクもたくさん手配してくれたけれど、結局日常使っていた人は見たことがない。
石油に補助金を出してくれているようだけれど、近所のスタンドではガソリン1L160円台で高止まり。
国の舵取りというのは想像を絶する大変さがあるのだろうけれど、どんどん爺さん、婆さんばかりの国になり、納税が減る中、たくさんのお金がどこへいったのやらで気軽に消えていくのを見ていると、ますます先が不安になる。
食品、光熱費などの物価高が進む中での年金の減額は、その減額分の金額以上にガクッと暗い気持ちになる。
この気持は、最賃改定で暮らすたくさんの時給、日給者も同じだろう。
全国平均28円上がったという最賃は、週5日、6時間パートの月額では三千円あまり。
物価が安定していれば、これは晩のおかずが1品増やせる、有り難い金額かもしれないけれど、今のご時世、寒さしのぎに18Lのポリタン灯油を1つ多く買ってしまうと、お釣りは小銭。
小銭は、いつのまのかどこかへ消えていってしまう。そんな金額でもある。
こいうのを焼け石に水というのかな。
生活者が物を買うときの値段は、本体価格ではない。
言うまでもないけれど、本体+消費税がお財布から出ていく値段である。
本体価格が上がるのなら、せめて一時的にでも税を抑えて値段をあげないという考え方で、生活を守ってくれる政治家先生はいないのか?
この冬、電気代、ガソリン、灯油代は急に増えた。
昨日書いた原発は、再稼働すれば停めるにもたくさんのお金がかかる。
その前に、既定路線となり原発ありきの社会になっていくだろう。
でも、税は一旦止めても、状況がよくなったらまた議論して集めればいい。
素人はそう考えるのだけれど、そう簡単ではないのかな。