関東ふれあいの道(千葉10)山里のみちは、JR本納駅周辺の遺跡を巡り、長柄町ふるさと村(現在はリソル生命の森として運営されている)を通り、森と森をつなぐみちの起点、長柄町六地蔵局前バス停に至る13.0kmのコース。
今回のベースは、JR茂原駅近くの有料駐車場にした。
出発時、前回見つけた300円/1日の駐車場に立ち寄ってみた。駅までは300~400m離れており使う人は少ないんじゃ、と思い込んでいたが、さにあらん。満車( ;∀;)。
100円、200円だからうっかりするとどこかで使ってしまっているような金額ではあるけれど、安い方がお得感、幸福感があるのは自分だけではないらしい(笑)。
で、いつもの450円/1日の駐車場に古い軽四をとめて、JR外房線でふた駅先のJR本納駅まで移動。
新治小前を左折し、コースから少し離れるが、当地の字、『上太田』の由来になっているという萬光寺まで足をのばしてみた。
看板の解説によると、室町時代、ここも土気酒井氏の七里法華で改宗したお寺で、残っている梵鐘には『二宮庄おおた郷』の刻印があり、現在の字に繋がっているとのこと。古い話ではあるけれど、今とのつながりを感じた。
コースに戻り、田んぼ中のこんな車道(農道)をてくてく進むと、
芝崎神社の鳥居が目に入ったので、一休み。
古い古い時代、日本武尊が東征で房総半島に入ったおり、この神社の丘陵に陣所を設けたという伝説があるようだ。
今はこの神社の背後に圏央道が通り、車が高速で走り抜けている。
日本武尊の伝説も、東方への侵攻だから、本当はこの地を治めていた人々との間の戦いなどもあったのかもしれないけれど、勝った側は歴史に名を残し、神社となり、負けた側は何も残っていない。
負けたといっても、その人たちはこの地でずっと暮らして今につながっているわけで、日本武尊のごりやくで房総の人の暮らしが成り立ってるわけではない。
人の世は理不尽なことが多いと思う。
手前にワンコがたくさんいるお宅があり、吠えられちょっと動揺、この看板を見落として直進し、圏央道の関係でできた道にドブっ!
地図を見ても、古いナビでも???。
分からなくなったら戻ってみるのも一法と、分岐まで戻ってみてこの看板を発見できた。
道標が朽ちたのか、開発中に撤去されてしまったのか、いつものふれあいのみちの道標はなく、迷う人も多いのかもしれない。手作りのものだった。
左折して進むと、
えっ、ここに入るの?的な山道が。
しかも道は十分荒れている(笑)。
今度は、「やまんなかで迷子かよ」と思いつつ進んだら、真名カントリー脇の車道にでられた。
今回のコースのチェックポイント、真名(まんな)上人塚で撮影。土気酒井氏の七里法華での改宗に抵抗したお坊さんが捕えられ生き埋めにされた場所との解説があった。
宗教と権力はくっつきやすい面があるので一体となっている国や団体もあるけれど、宗教は権力とは離れた個人の心の支えとしてあったほうがいいと個人的には感じた。
お供の白くん、なんかお疲れ気味でうなだれている。
この後迷子になるぞ、と教えてくれていたのかなぁ。
チェックポイントの少し手前では、新茂原あたりの工場が手前に、遠くには海が臨めた。
ふるさと村周辺は若葉の新緑が最高だった。
大手がリゾートとして整備しているだけあって環境抜群。少し元気をもらえた。
調子に乗って、もう少しで、ターザニアの谷渡りをしそうになった自分をぐっと抑えられたのは、ちょっと偉かったと思う。
(じいさんが一人でターザンもあれだし、ここで遊んでちゃ、帰れないぞい!)
ふるさと村を過ぎてからは、道標も分かりにくく(見つからず)、歩き回り、すっかり迷子。
白くんの予想的中である。
見慣れた橋が見えてきた。
市津湖の赤い鉄橋だ。
えっ、これって、六地蔵局前バス停よりずいぶん千葉市寄りじゃん|д゚)。
まあ、茂原街道に出られたのでいいか。
歩きに来たんだし、歩けば(-_-;)。
六地蔵局前バス停まで到着。
この画像は、悔しいので本コース側に少し入って撮影したもの。
そしたら、小さな郵便局があった。
『六地蔵局前』バス停の由来がわかった。
コース名:千葉県10 山里のみち
スタート 茂原市 JR本納駅
ゴール 長柄町 六地蔵局前バス停 13.0km
実際に歩いた日 2017年4月26日(水)
本日の歩数 44,597歩