8月13日 おはよう日本
中国の30代の女性の自宅。
「日本の商品です。
シャンプー 歯磨き ドライヤーとか。」
化粧品や洗顔料などが入ったたくさんの段ボール箱。
すべて日本で爆買いした姉から送ってもらったものである。
手数料を上乗せして国内向けに販売している。
日本で売られている商品を代わりに購入する「代購」と呼ばれるビジネスである。
客とスマートフォンでやり取りして希望の商品を送るだけの手軽なビジネス。
売り上げは多いときで月に100万円近くにのぼる。
関税などを払わず違法だという指摘もあるが
一般市民の間で流行している。
「“代購”ビジネスは少ない資金で小遣い稼ぎができる。
気楽に続けたい。」
インターネットを使ったビジネスは中国で急成長している。
去年 インターネット通販の市場規模は日本円で実に55兆円。
前年より約50%増えている。
(中国向けネット通販のホームページ)
「大阪の店に行って日本一売れているシャンプーを見てみよう!」
こうした動きを取り込もうという日本発のインターネット通販が登場した。
そのホームページを利用している上海の女性。
愛用する化粧品の多くはインターネットで日本から直接買ったものである。
「中国の商品は本物か偽物か分からないから不安。
日本から送られてきた商品は偽物がないので安心。」
運営しているのは日本のドラッグストアチェーン。
関西を中心に330店舗を展開しているが
去年から中国の消費者向けのインターネット通販で売り込みを始めた。
日本製品人気を意識しホームページにはあえて日本語を載せて日本ブランドをアピールしている。
発送でもひと工夫。
日本の新聞紙で商品を包む。
(ドラッグストア「キリン堂」 ネット通販担当)
「中国のお客様が新聞を見て日本から届いたと安心してもらえれば。」
中国でのインターネット通販の去年の売り上げは約4億円。
今年は2倍以上の10億円を目指している。
(ドラッグストア「キリン堂」 ネット通販担当)
「国内ネット通販のスピードより3倍から5倍のスピード感で成長している。
今後も成長はどんどん続いていくと思う。」
中国のインターネット通販の需要を取り込もうという動きは加速している。