8月27日 おはよう日本
埼玉県川越市には夏の間だけ境内につるした風鈴に縁結びを託す神社がある。
色鮮やかなガラスの風鈴。
その下には願い事を書いた短冊が下がっている。
約1000戸の風鈴が夏の暑さを忘れさせてくれる。
1500年の歴史があると伝えられる川越氷川神社。
縁結びの神様として知られ県内外から多くの人が訪れる。
この神社で去年から夏の間だけ行われているのが「縁結び風鈴」である。
パートナーとのご縁や理想の自分とのご縁。
さまざまなご縁を求めて短冊に思いを書く。
そして好きな色の風鈴に下げ祈りを込める。
「今年こそいい縁がありますようにと心からお願いしました。」
(川越氷川神社 横山径大さん)
「家族 友人 仕事もそうですし
そういった広い縁を結んでくれるのがこの子和声氷川神社の神様のご神徳です。
昔から神様がおこしになったときは風が吹くとも言われていて
そういったところからも風鈴をやらせていただいております。」
訪れる人もさまざまである。
歌やダンスで海外でも活躍したいと言う女子高校生や
上手くいかなかった過去に別れを告げ次のご縁を求める女性たちもいる。
都内の病院に勤める看護師さんのグループ。
職場の同期だという4人は一緒に過ごせる最後の夏の思い出に縁結び風鈴を選んだ。
1人は病院を変わって新たな分野に挑む。
「ステップアップで新しい職場に4月から行くので
そこで良い出会いとか環境に出会えたらいいかなと思って。」
突然雨が降り出した。
そんななか訪れた女性は小学校の先生を目指している。
「教員採用試験を受けているのでその合格をお願いしに来ました。
教職との縁を結びたいと思ってきました。」
夜はライトアップされ幻想的な世界に変わる。
1人で来ていた男性。
短冊には好意を寄せる女性への思いが書かれている。
そっと風鈴に託した。
「なかなか声がかけづらい性格ですけど
これを機に声をかけてみたいと思います。」
神社を彩る夏の風物詩 風鈴。
みんなのご縁をそっと後押ししてくれている。