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美術鑑賞が変わる ミュージアム・ハック

2016-09-06 07:15:00 | 報道/ニュース

8月27日 キャッチ!


Museum Hack
       (勝手に書き換える)
ニューヨークの誇るメトロポリタン美術館。
この世界最大級の美術館をhackしようというツアーが始まる。
「ミュージアム・ハックツアーにようこそ。
 僕らは美術の専門家ではないし
 そうなる気もありません。
 でも面白い裏話をしますよ。」
この日の参加者は会社の仲間だという10人。
美術に興味のない人も混ざっている。
この2時間のツアーのテーマは“裏話”。
作品を選ぶ基準は
芸術的な価値より面白い裏話があるかどうかである。
アメリカの独立戦争を描いた絵の前にやって来た。
ジョージ・ワシントンがイギリス軍に奇襲をかけたときを描いた有名な作品である。
ところがこの名画に意外なものが。
「ちょっと股間に注目。
 チェリーがぶらぶら!」
これは懐中時計の飾り紐。
位置が微妙なため
アメリカ建国の父に失礼だと
つい最近まで歴史の教科書では塗りつぶしてあったとか。
さらに裏話が続く。
「実はこの絵を描いたのはドイツ人なんです。
 19世紀のドイツの人々に刺激を与えたかったんです。」
ドイツで描いたためツッコミどころもいっぱい。
その当時まだアメリカ国旗は無かった。
名画の裏話を堪能した後は登場人物になりきって記念撮影。
ミュージアム・ハックがたち上がったのは3年前。
美術館とは提携関係が無い独立した会社である。
現在ガイドの数は40人。
その多くがアート好きな教師や俳優である。
それぞれが得意分野を生かしツアーの中身を考えている。
(ミュージアム・ハック代表)
「ガイドが情熱を込めて面白いストーリーを語ることで
 その思いがツアー客にも伝わり
 美術館好きになってもらえればいい。」
ツアーの一行が向かったのは館内で最大の展示品 
古代エジプトの寺院である。
1960年代にアメリカがエジプト政府から譲り受けた。
ここでの裏話は
この遺跡をめぐって繰り広げられた美術館同士の争奪戦。
設置場所の決定権を持っていたのは
ケネディ大統領のあの夫人 ジャクリーンさん。
「ワシントンに決まりそうだった。
 ケネディ大統領が暗殺された直後で
 その記念碑になるはずだったんだ。」
そんな中メトロポリタン美術館が決定的な情報を仕入れた。
「ジャクリーンがあのマンションと契約したらしいってことを知ったんだ。」
そのマンションから見えるように外壁をガラス張りにし
夜はライトアップする計画を提案。
ジャクリーンはその案を受け入れ
ここに設置することを決めたという。
(ツアー参加者)
「アートがとても身近に感じられたわ。
 ほかのツアーではできない体験ね。」
「こんなに面白いとは思わなかった。
 意外なアートの歴史をたくさん学んだよ。」


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