8月27日 経済フロントライン
東京渋谷の駅の近くにあるカラオケボックス。
2人の営業マンが外回りの合間に打ち合わせをしている。
このカラオケボックスは企業などに定額で部屋を貸すビジネスを7月から始めた。
カラオケ用のモニターで資料を確認しながら
他人に気兼ねしないで打ち合わせが出来るのがメリットである。
(利用者)
「駅からも近いし
営業マンとしてはいろいろなところで使えたらなと思っています。
(カラオケボックス運営会社 ニュートン 管理本部 松本賀奈子さん)
「カラオケ事業自体が成熟期。
新しい使い方を模索していきたい。」
このサービスはいま流行りのシェアオフィスの1つである。
都心で新たなスペースを見つけるのが難しいなか
シェアオフィスの運営会社が注目したのがカラオケボックスだった。
(東急電鉄 サテライトシェアオフィス事業担当 茂崎大裕さん)
「カラオケ店はすでにある施設で防音空間もしっかりしている。
実際にビジネス利用が出来ると
カラオケ店に目をつけた。」
夕方6時 カラオケボックスに女性客がやって来た。
個室に入ると向かったのはパソコン。
ネットに接続するとすぐにフィリピンにいる英会話の先生とつながる。
このオンラインレッスンは30分単位で利用できる。
派遣会社に勤めるこの女性は
仕事帰りや友達との待ち合わせの前などちょっとした空き時間に利用している。
(利用者)
「家だと家族が後ろにいると気になる。
個室で集中できる環境で英語が学べるので非常にいい。」
客の少ない日中時間帯を活用しようと始まったこのビジネス。
利用者は毎月2割づつのペースで増えている。
(カラオケボックス運営会社 コシダカ ワンカラ 営業部 栗原正さん)
「朝・昼の時間帯に他のサービスを今後も追求していくことが必要になる。」
DVD発売前の映画が見られるサービスもある。
壁いっぱいの大画面。
そして音響もカラオケボックスならではの迫力である。
友達や家族同士でわいわい楽しめるのが魅力である。
カラオケボックスと映画配給会社が手を組んで始めた。
映画を楽しんだ後は歌で盛り上がる。
カラオケボックスから足が遠のいていた人たちを
もう一度取り戻そうという戦略である。
(カラオケボックス運営会社 ヴァリック 営業企画室 大岡倫子さん)
「映画を見たいが仕事で行けない人に
夜 利用してもらうなど
新規客数の向上につながると思う。」