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2016夏 消費の現場 ①価格戦略 企業の選択は?

2016-09-07 07:15:00 | 経済フロントライン

8月27日 経済フロントライン


今年発売されたプレミアムビール。
一般的なビールより70円ほど高いにもかかわらず
見込みを上回る売り上げを見せている。
(安倍首相)
「デフレ脱却を目指し
 アベノミクスを強力に推進してまいりました。」
ようやくデフレ脱却かと思ったら・・・。
吉野家は牛丼より50円安い豚丼を4年ぶりに復活。
一部の商品の値上げを進めてきたユニクロも
(ファーストリテイリング 柳井正社長)
「お客様の生活ニーズに合わせて
 抜本的に価格を見直し。」
いま低価格へシフトする企業が相次いでいる。、

全国に約1400の店舗があるファミリーレストラン ガスト。
この夏 新メニューの価格設定をめぐって会議が繰り返されていた。 
この5年で世帯収入の構成がどう変わったのかなど
消費者の変化をもとに議論する。
(データ分析担当者)
「中間年収帯がどんどん減っていて
 300万円未満が増えている。
 間違いなく世の中的には価格センシティブ(敏感)な客が増えている。
 少し潮目が変わってきた。」
高い価格のメニューの売り上げの伸びが鈍化し
低価格志向が強まってきたと分析している。
ここ数年 ちょっと贅沢なメニューを積極的に投入して売り上げを伸ばしてきたこの会社。
高価格メニューを維持しながら
低価格のメニューをどこまで充実させていくのか模索している。
「戦略的には低価格の種類を増やすことで
 リピーターを増やして売上高を確保する。」
「どうやって価格以上の価値を与えるかポイント。」
すでに500円前後のランチメニューの強化を始めている。
消費者の反応を探りながら今後の展開を見極める方針である。
(レストラン客)
「安いと思う。」
「絶対に安い。
 これをちょっと作ってと言われたら
 絶対にできない この値段で。
 手軽でお得感はある。」
(ガストを運営 すかいらーくレストランツ 松本純男社長)
「景気はちょうど踊り場というか微妙な位置にあると思う。
 同じ金を払うのであればより価値のあるもの
 出来ればその中でも節約しつつも質のいいものを求めている。
 我々としてはどれだけ価値を出せるか
 常に気を配ってなければいけない。」
思い切った値下げの方針を打ち出した企業もある。
大手スーパーの西友である。
値ごろ感のあるプライベートブランドをさらに値下げすることにしたのである。
価格戦略の統括をしている商品開発部長の越智幸三さん。
去年 まずペットボトルの緑茶で値下げを試みた。
来年末までに100品目を順次下げる予定である。
「昨年まで65円で売っていたものを59円に値下げした。
 客の反応もいいし
 実際に売り上げも45%アップ。」
ただ安いだけでは消費者の支持は得られない。
6月に11円値下げしたコーンフレークは
食感を良くするリニューアルを行った。
今後も品質を向上させながら値下げに取り組む考えである。
(西友 商品開発部 越智幸三部長)
「いいものをより安い値段で提供することで
 より多くの客に来てもらえる。
 その結果 売り上げ・全体の利益を高めていける。」



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