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“シェアリング”中国で拡大

2016-12-22 07:15:00 | 報道/ニュース

11月29日 キャッチ!


北京や上海などの大都市でネットで予約できる自転車のシェアリングサービスが広がっている。
特徴は圧倒的な値段の安さと使いやすさである。
まず利用者は
スマートフォンのアプリで近くにある利用されていない自転車を探し予約を入れる。
自転車には鍵がかけられているが
スマホでバーコードをスキャンすれば解除される。
使い終わった自転車は鍵を閉めると自動で決済される。
どこに乗り捨てていっても問題ない。
料金も30分で約16円と安く
電子マネーで瞬時に決済。
24時間利用可能である。
(利用者)
「いつでも使えて便利です。」
「自分の自転車だと盗まれる心配がありますが
 その心配がないし
 置きっぱなしにもできます。」
サービスを提供する北京のベンチャー企業。
客の利便性を高め
管理の手間を省くため
専用の自転車を開発した。
タイヤは丈夫な素材でパンクを防ぎ
いたずらされないようチェーンを使わない構造を採用。
車体にGPSが付いているため盗まれても探し出せる。
サービス開始から半年余り。
乗り捨て自由なスタイルが若者中心に受け
中国全土で10万台以上が稼働している。
(ベンチャー企業代表)
「技術の力で良い生活スタイルを提供したいです。」
乗り捨てできるシェアリングサービスは自動車の分野にも広がっている。
内陸部の重慶市では
欧米でカーシェア事業を展開するドイツの自動車メーカーが
地元当局と提携して今年からサービスを開始。
利用する時はアプリを使って最寄りの空車を予約。
車の窓に表示される番号をスマホで入力するとドアが開く。
小型車を400台配置し
重慶市内の中心部約60平方キロの範囲では
市が管理する道路わきの駐車スペースや提携する商業施設などに自由に乗り捨てられる。
市内で飲食店を経営する高さん。
店に必要な物の買い出しや友人との会合などでこのサービスを使っている。
料金は走った時間と距離で計算し
15分で5キロ走った場合は約200円程度である。
(利用者 高さん)
「車体もかわいいし小回りがきくので便利です。
 道を知らないタクシー運転手が多くて途中下車することもあるので
 これは便利です。」
会員数は半年で18万人。
予想を超える速さで広がっているという。
運営会社は
地元当局が十分な駐車スペースを積極的に提供してくれたことが
日本ではなく中国で事業を始めた理由だったと説明する。
(カーシェアリング運営会社 ベルンハルト・ウェントラントさん)
「中国政府はシェアリングエコノミーや環境にやさしい経済に注目していて
 成長の余地はとても大きいです。」
拡大するシェアリング事業は
中国が目指す経済の構造転換による問題も軽減する役割も担うようになっている。
山西省に住む白峰さんは14年間炭鉱で働いていたが
石炭の生産能力を減らす政府の方針を受けて
会社側は一部の炭鉱を閉鎖。
白さんは去年 自ら会社を去ることになった。
その白さんが生活のために始めたのが自家用車を使ったシェアリングサービスである。
配車アプリによって一定の利用者を確保できるため
今では前の職場と同じくらいの手取りを得ることができるという。
(元炭鉱従業員 白峰さん)
「この仕事は疲れないし楽です。
 体裁も良く家族も指示してくれています。」
中国政府は営業許可を持たない一般の人が客を乗せて走る
いわゆる“白タク”について
今年規制を緩和。
ネットを通じた配車に限り認めた。
運転手と客の乗車履歴が記録され
車の位置が瞬時にわかるため犯罪の温床にならず
シェアリングエコノミーの拡大が見込めると考えたからである。
中国では規制の緩和を受けて
石炭や鉄鋼の元労働者50万人を含む1,300万人余が
車を使ったシェアリングサービスの担い手になっているという。
(配車アプリ会社)
「ハイヤーの需要はこれにとどまらず
 業界の発展でさらに雇用を生み出します。」




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