日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

アメリカ 授乳に自由を!母子の願い

2016-12-26 07:30:00 | 報道/ニュース

12月1日 キャッチ!


赤ちゃんにとって場所と時間を問わず大切なことの1つが授乳である。
アメリカでは飲食店などの授乳設備が十分に進んでおらず
母親が公共の場で授乳せざるを得場くなる場合が少なくない。
そうした場合 周りの人たちの間でトラブルが起きることもある。

アメリカ東部金親ット州に住むジェシー・マハーさん。
生後半年の娘がいる。
6月に近くのスーパーに行った際
店内で授乳をしているとその場にいた男性客が騒ぎ出した。
「くそったれ!
 お前はバカか!」
「私は赤ちゃんにお乳をあげているのよ。」
(ジェシー・ハマーさん)
「『公共の場だぞ!隠せ!』と彼は怒り出しました。
 近づいてきたときは怖かったです。」
彼女は自分で撮影したこの動画をインターネットに投稿。
数日後には世界中からメッセージが届いたという。
(ジェシー・ハマーさん)
「多くの人が賛同してくれたので自分が正しいと自信が持てました。
 世界中からメッセージがあったのです。」
ロサンゼルスにある母親の授乳を支援する団体。
アメリカではほとんどの州で
「公共の場で授乳する権利」を守る法律が制定されている。
しかしハマーさんが受けたハラスメントの例は氷山の一角に過ぎないという。
授乳する母親の姿を性的なものとしてとらえて
露骨に嫌悪感を示す人が少なくない。
(支援団体 マリセラ・デ・リベラさん)
「公共の場で授乳していると
 『外に出ろ』とか『トイレでやれ』とか言われるのです。
 でも授乳は法律で保証されています。」
ときおり理不尽な非難を受けている公共の場での授乳。
写真の力で人々の理解を広げようとしている女性がいる。
写真家のベネッサ・シモンズさん
授乳する母親の姿を撮影し
写真を通して授乳することの素晴らしさを発信している。
ロサンゼルス近郊で開かれた授乳を推進するイベント。
小さな子どもたちを抱える母親たちが集まった。
(参加者)
「公共の場でも授乳は必要なんです。」
昔から女性や子どもを被写体にしてきたシモンズさん。
自身も子育て中に授乳に対する周囲の嫌悪感を感じたことから
2年前に自身のインターネットページに授乳する母親の写真を投稿した。
すると1週間で100人のフォロワーを失った。
法律で守られている行為がいまだに受け入れられていない現状を痛感したという。
(写真家 ベネッサ・シモンズさん)
「公共の場での授乳に偏見があることがわかりました。」
シモンズさんはその後も
ブログなどにそれぞれの母親の思いなどを載せて写真の投稿を続けている。
シモンズさんが特にお気に入りだという写真はサンディエゴの街角で見かけた光景。
母親は制服姿の女性兵士である。
そしてこの女性が私服に着替えた後の写真。
母親が子供に授乳し父親がやさしく支える姿に
多くの反響があったという。
シモンズさんは公共での授乳が許容され
あたりまえに感じる社会を目指していきたいという。
(写真家 ベネッサ・シモンズさん)
「未来の母親が苦しまないようにしたい。
 社会は子を持った母親に寛容になる必要があります。」
母と子の自然でかけがえのない美しい姿。
シモンズさんはその姿が受け入れられる社会が来るのを待ち望んでいる。



コメント