8月27日 国際報道2018
ベトナムで開かれた ABUロボットコンテスト。
今年は17の国と地域から18の大学が参加した。
五穀豊穣を願うベトナムの伝統行事をモチーフにした今年の競技。
布製のボールを空中に設けられた3つの輪にそれぞれ通し
最後にボールを指定されたテーブルに先に乗せることができれば勝利となる。
ひときわ大きな声援を受ける地元ベトナム代表のラクホン大学のチーム。
ベトナム南部ドンナイ省にあるラクホン大学。
設立して20年ほどの新しい大学だが
ロボコンを通じて学生たちの高い技術力が評価され
就職市場でも知名度が上がっている。
実はベトナムはロボコンの強豪国。
過去16回の大会中6回の優勝を誇っていて
その数は日本や中国を抑えて最多である。
なかでもラクホン大学は2010年以降ほぼ毎年ベトナム代表として出場し優勝も経験している。
強さの秘密は大学をあげてロボコンに取り組む姿勢にある。
毎年8月 次の大会のルールが発表されるとすぐに参加チームを募集。
2週間に1回は学内でコンテストを行い
互いに競わせながら出場チームを決めていく。
さらに実際の会場を再現した専用の練習場を設置。
指導に当たるのはロボコンに出場した経験を持つ大学のOBたちである。
トラブルがつきもののロボコンで勝ち上がるためには
学生たちの自主性が何よりも重要だという。
(出場チームを指導するOB)
「私は指導者として先輩としてすべての知識と経験を伝えています。」
(出場チームメンバー)
「先生は我々に自らの力でやるように言い
自分の考えを押しつけることがありません。
常にメンバーの考えを尊重してくれます。」
地元開催のため2チームが出場したラクホン大学。
1チームは準々決勝で敗れたものの
もう1チームは勝ち残り決勝に進出した。
決勝の相手は予選でトップのタイムをたたき出した中国である。
プレッシャーがかかるなかミスなくボールを輪の中に通し
わずかの差で中国を上回った。
(ベトナムチームメンバー)
「優勝できてとてもうれしです。」
(ベトナムチームを指導するOB)
「今日の優勝はこれまでの経験のおかげです。
私たちのロボコン熱はどんどん強くなると思います。」