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中国の巨額支援 アフリカの今

2018-09-30 07:00:00 | 報道/ニュース

9月12日 キャッチ!ワールドEYES


アフリカ大陸の最も西に位置するセネガル。
首都ダカールでは
中国語が描かれた看板や中国企業が建設した建物など中国の存在が目に付く。
今年7月には習近平国家主席がセネガルを訪問。
サル大統領にさらなる支援を約束した。
大型のインフラ整備も始まっている。
中国が地元の政府に融資をし
中国企業が建設工事を請け負っている。
高速道路の建設現場。
セネガルの首都ダカールから第2都市ティエスまで来ている道路を
さらに内陸まで115km延伸する工事である。
費用は8億ドル以上。
その85%が中国から年利2%で借りたものである。
セネガル政府の当局者は
経済成長に欠かせない重要なインフラ整備のため
中国の資金と技術に期待している。
(セネガル政府道路整備担当者)
「細心のインフラ整備を建設できるのは中国の資金のおかげです。
 中国企業も工事を請け負い利益をあげています。」
中国が早くから進出してきたアフリカ東部のケニア。
首都ナイロビはいま空前の建設ラッシュが起きている。
ケニア政府は“2030年には中進国の仲間入りをする”という目標を掲げている。
その起爆剤として期待されているのが
インド洋に面しアフリカ有数の大型の港を抱えるモンバサと首都ナイロビの
全長470kkm余を結ぶ最新の長距離鉄道である。
去年 開通したばかりである。
中国が総工費の9割にあたる約3,000億円をケニア政府に融資した。
建設や運営も中国企業が中心になって担っている。
しかし開通から1年余。
現地では延伸工事も始まるなか
さまざまな問題が浮上している。
大都会に隣接しながらサイやライオンなど野生動物の貴重な宝庫として
ケニア国民が誇りにしているナイロビ国立公園。
そのまさに真ん中を線路が通り抜けることになったのである。
ケニア政府は
線路を支えることになる柱はキリンであっても移動できるだけの十分な高さがあり
動物たちに影響はないとして工事を進めている。
しかし自然保護団体を中心に激しい反発が起きている。
デモは中国大使館に向けても行われた。
自然保護団体活動家のレインハード・ボンケさん。
政府は保護団体との話し合いでは当初は講演を迂回するルートを提示していただけに
よりによって真ん中を通ることになったことに強い憤りを感じている。
(自然保護団体活動家 レインハード・ボンケさん)
「私たちは公園を守ろうとしました。
 政府は公園を横断する線路を考えています。
 政府が望んでいるのが問題です。
 経済界と一緒に建設を企てているのです。」
こうしたなか地元の有力紙が7月
すでに開通している路線で列車にひかれて死んだ雌のライオンの写真を掲載し
国民に衝撃が広がった。
さらに別の有力紙は
建設現場では中国人の管理者によって
ケニア人労働者が肩身の狭い思いをしたり差別を受けたりしていると大々的に報道し
ケニア国鉄が中国の建設会社に説明を求める事態になっている。
30代のエンジニアは
現場では中国人がバスに乗っているとケニア人は乗ることができず
次のバスを待たないといけないということが横行していると言う。
中国に6年間留学していた男性は
当初は中国の建設会社で働けることを喜んでいただけに
失望が大きいと言う。
男性は中国語で応えた。
(エンジニア)
「見るものすべて漢字で書かれています。
 仕事をするときが異国に来たのかと思いました。
 皆中国人だし
 書かれているのは中国語
 ケニアではないと感じました。」
ここにきて増え続ける対外債務への不安も強まっている。
記事で
延伸工事でさらなる借金が必要になることや
すでにケニアの対外債務が20年で10倍に膨らみ約500億ドルを突破したと報じている。
ケニアの経済に詳しい専門家は
インフラ整備の重要性は認めながらも
増えつ続ける債務に警鐘を鳴らしている。
(ケニア経済の専門家 アリカン・サチュ氏)
「これでは政務の罠であり  
 債務外交です。
 新たな形の植民地主義です。」




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