
歌手のAIさんは、アメリカのロスアンゼルスで産まれました。
彼女の曲の中でも、「story」は私の好きなナンバーです。
この曲は、三中の文化祭で、いま高1になっている学年が全体合唱しました。
また、昨年度の合唱祭でうたったクラスもありました。
AIさんは、幼い頃から異文化のなかで育まれました。
その後、鹿児島に移り住みましたが、母親のバーバラ植村さんは、夏休みを使いAIさんを毎年アメリカへ連れて行ったそうです。
「異なる文化に触れて、さまさまな経験をしてほしかったそうです。
母自身は、アメリカで産まれ、アメリカで育ちました。
でも、ハーフ(ダブル)だからと、日本語学校に入学できませんでした。
そこで、現地校に通いましたが、父親をみて「日本人だから」と誰もあいさつを交わしてくれなくなりました。
差別を受けた経験があるので、AIさんには、誰にでもあいさつができ、仲良くする人になってほしいと思ってきたそうです。
家庭の中では、お互いに必ず目をあわせて、笑顔で「ありがとう」と発するよう、AIさんに言ってきかせました。
こうして、AIさんは、中学卒業後、アメリカに渡り、ロスアンゼルスの芸術校に進学しました。
バーバラさんが、娘を学校に迎えに行くと、AIさんは「そのメイクいいね。かわいいね」と笑顔で同級生とハグしていたそうです。
人のいい点を見つけて、誰とでも仲良しになれるAIさんは、このように育てられてきたのでした。
この背景を考えたとき、「story」に出てくる歌詞「一人じゃないから 私が君を守るから あなたの笑う顔が見たいと思うから」に、彼女の生き方が表れていると思うのです。