みなさんは、お子さんにどんな人になってほしいと、お考えですか。
我慢強い子になってほしい。
人に優しい人になってほしい。
健康でいてほしい。
ものごとを最後までやり抜く人になってほしい。
親御さんは、いろいろとお考えでしょう。
そして、これらは親によって違うでしょうし、私はそれでいいと思います。
子どもに期待することは、いろいろあるのが当然ですし、一つに決めるものではもありません。
ところが、いまの学校の「教科」になった道徳では・・・
「より高い目標を立てて、希望と勇気をもって、困難なことがあってもくじけずに努力を続け、ものごとをやり抜く」と小学校5年・6年の目標に示されています。
また、「自分の考えや意見を相手に伝えるとともに、それぞれの個性や立場を尊重し、いろいろなものの見方や考え方があることを理解し、寛容の心をもって謙虚に他に学び、自らを高めていくこと」と中学校の目標に示されています。(学習指導要領「道徳」)
なんと長い文でしょうか。文科省の書く文は、いつも長文です。
そして、こんな子ばかりだとどうするのかと、私は思います。
ある価値観を押し付けられるのは、多様性とは真っ向から対立するのではないか。
いろいろあり、いろいろな人がいて、ちがっているからおもしろいのではないかと思います。
学校での道徳の授業では、どんな人も自由に、平和に、共に生きるためにこうしましょうという合意としてのモラルをつくりだす。
こういった道徳であるのがいいと、私は考えています。