箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

台風19号の被害から思う

2019年10月14日 20時01分00秒 | 教育・子育てあれこれ





台風19号によりたくさんの河川が決壊して、甚大な被害が明らかになってきました。

過去最大級の台風とは聞いていましたが、これほどまでの大惨事になるとは想像できませんでした。

写真の上は、私の家の近くの谷間の川で、昨日台風通過後の小川の流れで、いつもより強い流れでした。

この川は猪名川の源流ですが、このような川がたくさん流れ込み、大河を形づくります。

大雨でたくさんの川の水が大幅に増水して一本の大河になったとき、想定を超える水量と勢い、エネルギーとなり、氾濫します。


東日本大震災以降「想定外」という言葉が盛んに使われますが、自然災害はいつも想定を超えるのです。このことを、台風19号は私たちに突きつけています。

科学が発達して、たとえばAIが普及したとしても、大自然の威力には、私たち人間はなす術がないことを思い知らされます。


私たちにできるのは、科学万能に乗っかるのではなく、被害を受けた人たちの心情に想いを馳せ、他者を大事にすることだと考えます。

中学生も、他者とつながり、憂いに寄り添う人になってほしいのです。

憂の横に人が寄り添うことを「優(しさ)」というのです。