校則に意味のないものがあるという議論がされる場合が、しばしばあります。
当の中高生からよく出される疑問です。
「この校則って、意味あるの?」
そのきまりができた経過や理由、どういうつもりで作ったのかという意図を知ることは大切です。
そのとき、理由を聞いても納得できないことが多いかもしれません。
それはなぜでしょうか。
一つには、立場や考えに違いがあるからです。
たとえば、廊下は走らないというきまりがあります。
人と人がぶつかって大きな事故が起こるから納得、という人もいます。
校長や教員なら、そう思うでしょう。とくに校長は最終責任をとるので、わたしもそう考えます。
でも、ときどきなら、そんなきまりはいらない、と思う人もいるでしょう。
生徒の中には、そう思う人がいても不思議ではないです。
これは、事故をどのくらい避けたいか、事故が起こったらどれほどたいへんかの評価が人によってちがうからです。
そのように学校の校則については、納得しあうのに難しい場合があります。
もう一つは、昔は納得できる理由があったが時代の移り変わりとともに状況が変わってしまった場合です。
理由がないのにきまりだけが残るのはおかしいと思う人はいるでしょう。
でも、きまりを変えるのには時間と労力が必要になります。
新しいきまりが前のものよりよいものになるかはわからないこともあります。
さらに、もう一回作るのはたいへんなので、前のきまりがそのまま残っているという事情があります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます