みなさんの中に、学校時代を振り返れば、休み時間にあまりクラスメートと話したり、おしゃべりしたりせず、教室でじっと本を読んでいる子はいませんでしたか。
たくさんの生徒がいれば、そのような生徒は何人かいることが多いものです。
子どもにとって、家庭や学校が居場所があり、安心できる、心地よい場であればいいのですが、そうでない子もいます。
そのようなとき、読書に助けを求める子がいます。
家庭が安心できない。学校も安心できない。こんなときに、すがるようにしてページをめくる子がいます。
本で描かれる世界に、自分を投影し、本という「窓」を通して、「ここ」ではない世界にいることを想像し、自分がいる場所を探そうとする。
そのようなことで助けられている子どももいます。
そんな子に対して、「友だちと遊ばないか」とか「みんなといっしょに行動したら」と声をかけるのではなく、本を読むことを大切にして、その価値を認めることができる教師に、子どもは心を開くでしょう。
このかかわりや営みは、一人1台のICT機器では代用できない読書がもつ「世界」への没入です。
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