学校で平和教育を行うとき、第二次世界大戦での空襲、広島、長崎の原爆、沖縄での沖縄戦などを学習することが多いです。
なかには、修学旅行で実際に広島、長崎、沖縄、ときには特攻隊の鹿児島知覧とからめて、平和学習を進めます。
それはとても意味のあることです。
過去の負の歴史から、悲惨な戦争を学ぶことで、平和学習が実現できます。
しかしながら、ウクライナやパレスチナ・イスラエル戦争が起きているいま、その現状に触れずに、ただ80年ほど前の戦争の歴史を教えるだけで、平和学習になるのでしょうか。
現在の問題を伏せておかずに、現状を引き寄せた平和学習がどうしても必要になります。
そのとき、いまの学校の授業では、どの教科でと「主体的で対話的で、深い学びの学習」を実践し、児童生徒の思考力・判断力・表現力を重視しているのだから、教師がどんな問いを投げかけるかが、ポイントになります。
たとえば、
◯なぜ二度も世界大戦が起こったのだろうか。◯そして、二度の世界大戦は世界にどんな影響を与えたのだろうか。
◯学んだ戦争の歴史から、どうすれば今世界は平和になるだろうか。
このような一連の問い(発問)により、過去と現在がつながります。
また、答え(正解)は一つではありません。
子どもが深く考え、その考えを交流して、他の意見を聴き、さらに自分で判断し思考し、それを言葉で表現する。
これが今流の平和学習であると、私は考えています。
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