箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

人と人のふれあいを

2021年01月01日 08時52分00秒 | 教育・子育てあれこれ
謹賀新年。
令和3年、2021年が明けました。

中国武漢で新型コロナウイルス感染の第一報があり、令和2年が明け、第三波の感染拡大とともに終えました。

今年は、ポストコロナの時代を見通したとき、オンラインの普及と拡充の流れは止まらないでしょう。

国は積極的にITを活用して経済活動を変えていき、東京一極集中を地方に分散して、心豊かな地域コミュニティを醸成することを展望しています。

感染拡大が広がってから、いまも続いていますが、日本式スタイルの感染対策の根本は国民に「自粛」を求めるスタイルです。

自粛とは人が自ら進んで行動を慎み、制限をすることです。

この自粛について、ドイツのメルケル首相の発言が光っています。

「いまは人と人が距離を置くことが必要だが、その根底には人と人のふれあいが大切である」。

この言葉は、日本にも通じるとわたしは思います。

人は、人とのふれあいのなかで、自分の存在を確かめることができ、生きていることを実感できるのだと思います。

新型コロナウイルスへのおそれ・不安を感じ、人は人の近くにいたいのに制限がかけられ、一人になる時間が増えました。

一人になることで「孤独」になれるプラス面はあります。自分の生活や仕事を見直したり、自分を見つめる時間が持てるからです。

人は自分を客観的に見つめる時間も必要だからです。

しかしその一方で、一人になることで「孤立」してしまうというマイナス面も同時に懸念されます。






ポストコロナの時代は、オンライン活動やリモート活動が進行する中で、どのように人と人がふれあい、心がつながる活動の時間を確保するかが課題になってくるのだと考えます。

人とのふれあいとはいえ、現状では地方の地域コミュニティを作り直すことはそれほど簡単ではないと思いますが、人と人がふれあうことのできるしかけが不可欠になると考えます。


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